雑誌のインタビューで過去の教育環境について語ることになり、アーカイブを見ていたら、2001年に開催したセミナーの資料が出てきました。
すっかり忘れていましたが、この頃はXMLのブームで関連セミナーはとても人気がありました。セミナー名に「XML」を付けるだけで受講者が集まるくらい勢いがありましたね。
さて、当時のXHTML講座ですが、まずDTDを読むことから始まります。他の業者が主催するセミナーでも、仕様書やDTDを読むことから始めていたと思います。「HTMLとの決別」とか「仕様に沿って厳格に」みたいな、脅しから入るパターンが多かったようです。
受講者のみなさんは、W3Cからダウンロードした仕様ドキュメントをプリントアウトし、持参していました。
当時参考にしていた書籍「最新テクノロジー XHTML」(著者:阿部友計/発行:ナツメ社)から引用します。
第二章 HTML:XHTMLのルーツ 「HTMLのDTDを読みこなす」
文書型定義を手元に
ここでは、実際に文書型定義の読み方について解説する。まず最初に、W3C HTML 4.01勧告の文書型定義を手元に用意してほしい。
それらをプリントアウトしてもよいし、ダウンロードしたファイルをテキストエディタなどを使って、画面で読んでもよい。
~以下省略
読みこなすコツ
HTMLの文書型定義では、パラメータ実態の参照が多用されている。文書型定義を読みこなせるかどうかは、定義されているパラメータ実体、その置換テキスト、パラメータ実体の参照を行っている個所を混乱せずに、読み通せるかどうかにかかっている。
2001年6月に出版された
「最新テクノロジー XHTML」(著者:阿部友計)より
拡張子は、「.xml」で進めていたセミナーが多かったと記憶しています。プレビュー用のブラウザは「Netscape 6」でした。当時最新バージョンだったIE 5.5は、ツリー表示されてしまうため使用できませんでした(もちろん、次期バージョンでは対応するはず?という話で‥)。
W3Cのブラウザ「Amaya」を使うときは拡張子を「.xhtml」に。ちなみに「一太郎 Ark 1.1」も「.xhtml」に対応。
XHTML文書の拡張子
では、XHTML文書の拡張子は、「.xhtml」「.html/htm」「.xml」のどれにしたらよいのだろうか? これが簡単なようで意外とむずかしい。XHTML文書なんだから、当然「.xtml」に決まっているじゃないか、と思ってしまうかもしれない。
~以下省略
XHTML文書の拡張子を「.html(またはhtm)」にして保存すれば、どちらのWebブラウザでも、HTMLのWebページとして表示される。一見すると問題なく表示できるようであるが、XHTMLの仕様を厳密に適合したXHTML文書でなくても、HTML文書の仕様を満たしていれば、Webページとして表示できてしまい、XHTML文書としてはチェックされていない。
2001年6月に出版された
「最新テクノロジー XHTML」(著者:阿部友計)より
※誤字は修正して引用させていただきました(境)
思い起こすと、「拡張子を「.html」にする? それはやりたくないなぁ」という雰囲気があって、やはり厳格ムードが漂っていました。
デザイナーさんが、こういうセミナーで勉強できたのは、XMLがブームだったからでしょう。
当時の勉強会で話題になっていたこともメモしておきましょう。
- XHTMLは早い段階であまり使われなくなる
- 新しいパブリッシュツールによって、誰でもワープロ感覚でXMLを発行できるようになる
- 一般ユーザ向けの安価なパブリッシュツールも登場し、やはりXMLで発行されるようになる(制作者にXMLの知識は必要ない)
- XMLパブリッシュツールは早ければ2003年には登場する
- XMLの文書が増えることで、ブラウザ以外のアプリケーションでも情報抽出が可能になる
- 10歳の女の子でも書ける「HTML」は世界共通の道具として残る
6~7年前の話題なので、ご了承を
当時は、「HTML」と「XHTML」を明確に分離して、扱っていたと思います。「XHTML」は期間限定のような印象もありました。