長期プロジェクトの魅力
昨日夜は、来年から新たにスタートする長期プロジェクトの打ち合わせなど数件。
残された人生をあと「30年」と勝手に設定しつつ、可能なかぎり「長期プロジェクト」に関わっていきたいと思います。
東京でもさまざまな長期プロジェクトが動いていますね。たとえば、「首都高速中央環状新宿線 - 地底工事 (C2 PROJECT)」などは、2013年がゴールです。本日、山手トンネル(4号新宿線~5号池袋線)が開通しました。
こういう大規模なプロジェクトには参加できませんので、外野からのぞいているだけですが、励みになります。
参考:
TOKYO TUNNELIX
首都高速中央環状新宿線 - 地底工事
PHOTO GALLERY 現場写真
私たちの仕事場は山手通り地下30mです。
電子制御の巨大掘削機を操り、重さ約7トンのコンクリートパーツを繋ぎ、強靭で繊細なトンネルを作っています。ここは想像を超えた地中の圧力に耐える人間の知恵と技術がむき出しになった空間です。
熱さと深さと重さと戦い速さと安全を追求する現場です。決して快適でないこんな場所に私たちを向かわせるのは、自分の手ででっかい未来を作っているという実感です。
いずれこのトンネルは中央環状新宿線という新しい首都高速道路になります。渋滞が減り交通が円滑になり首都東京の都市機能が高まり、やがて当たり前の道になります。
クルマが走り始める前のこの瞬間、私たちの作っているトンネルを見てください。むき出しの知恵と技術に触ってみてください。そして私たちが感じる未来を地底で感じてみてください。
東京トンネリックス制作委員会
TOKYO TUNNELIX「地底の現場から」
先日、個人サイトにて2020年~北海道における街のデザインについて書きましたが、長期プロジェクトで、役立つのは「日記」です。あるプロジェクトなどは、1995年に書いた日記を現在まで何度も読み返し、意欲を維持してきました。
参考:
- Timeline thinking No.7(再)個人サイトからの転載
あとは、プロジェクトの宣言テープですね。「こういうプロジェクトやります」という提唱者の録音テープがいろいろありました。現在ならブログなどに書けばよいのですが、当時はカセットテープで多くの人に伝えていたのです。テレビやラジオだとコンパクトに編集されてしまうので。
音声雑記でも話しましたが、坂村健さんの「TRON宣言」(80年代後半に買ったカセットテープ)を100回以上繰り返し聞きました。「米国につぶされたのに、まだTRONやってるなぁ。がんばってるなぁ‥」みたいな感じで、意欲持続のよい材料になっていたんですね。
長期プロジェクトとビジョナリーたちのストーリーを追いかけていくと、共に歴史を刻んでいくようで、毎日が刺激的なのです。
「街のデザイン」だけではなく、さらに視野を広げると「深海」や「宇宙」に関わるプロジェクトにまで目を向けることになります。しかも、最先端の研究によって「街」と「宇宙」が絡み合ったりします。
仕事には3つのレイヤーがあって、「100%現在」に依存する(異なる分野の)小さな仕事がたくさんあって、その上位に数年先の長期プロジェクトがあり、同時に走っています。面白いのは、日々の小さな仕事と長期プロジェクトが切り離されず、互いに刺激し合っていることです。
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