スタイルの時代 No.7「DJ」
私たちは、「環境」に依存しながら、日々自分の「スタイル」を作り上げています。厳しくハードな環境もあれば、ゆるくノンビリとした環境もあります。
3V(three-viewpoint)「やりたいこと(希望)・やるべきこと(現実)・やれること(実力)」の視点で、ユニークなスタイルを作り上げた人たちをピックアップ、ロールモデルのバリエーションを探っていきたいと思います。
No.7 「DJ」
私がMushupにハマっていたのは、10代後半から20代前半くらいでしょうか。もちろんMushupというのは最近のコトバで、当時はたしか「ピンポン録音」と呼んでましたね。これもコトバの使い方としてはおかしいのですが‥
観賞より「素材」としてのレコード掘りが主でした。
音楽CDの普及と並行して作らなくなるのですが、そのかわり写真や雑誌のページなどを再編集(リ・エディティング)したり、ベータマックスを買ったあたりから、映像のコラージュに移っていきました。スーパーインポーズの機材も購入して、趣味にしては大掛かり、ついには16bitのパソコン(NEC PC98 XA)を買ってしまうのです。20代前半で200万円くらいの借金をかかえてしまい大変なことになるわけですが、このあたりのエピソードは音声雑記で何度も話しているので割愛。
セミプロの機材を持っていましたが、仮面ライダーを主人公にしてスペースオペラの物語をつくる、とか‥他愛もない映像リミックスを作っていたわけです。
今、人気のあるニコニコ動画をみると、当時のことを思い出しますね。
- Cut-ups: SMOKEHAMMER
- Cut-ups: Bush and Blair's Endless Love
さて、現在発売中の「GROOVE」にCut Chemist氏のインタビュー記事が掲載されていました(なにより、今回の特集は「Are You Diggin'?」、”掘り”だったので期待していましたが)。
私は、いろいろな意味で「DJ」という職業に注目しています。インタービュー記事にもありますが、掘り師のみなさんは、いつでも探偵になれるのでは‥などと思ってしまいます。
●最近DJがレコードを買わなくなっている状況をどう思いますか?
○ある意味で、レコードを買わなくなる傾向は正しい。理由はいろいろあるよ。まず、レコードを製造することは地球環境に悪い。だから、レコードの製造をいつかはやめないといけないと思うんだ。ボール紙、バイナル、CD、DVDなどの製造はいつかやめるべきだし、ソフトウェアはすべてシェアされるべきだと思う。デジタルで音楽を共有するのは正しい方向だと思うんだ。
(以下省略●それでもあなたはレコードを買うのをやめないわけですよね?
○もちろん
(以下省略●あなたにとって”掘り”とは?
○掘りは”知識”を意味する。サンプリングをしてもしなくても、古い音楽を掘り起こすことが、おれにとって新しい音楽を作る原動力なんだ。
(間、省略
歴史を知らない人は、歴史を繰り返してしまう。つまりレコードの知識がない人は、過去のアーティストと同じことを繰り返してしまう。
GROOVE AUTUMN 2007
特集「Are You Diggin'?」より
参考:
Cut Chemist
Wikipedia 2007.11.9
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