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2007/11/28

10年プロジェクト「電子ブック」

電子ブックについて検索していたら、過去の自分の日記が出てきましたので、コピーしておきました。
ここ数年は、あまりインターネットで情報を公開していませんが、2000年前後は毎日数ページのドキュメントをアップしていました。バックアップせずに消えてしまった情報はアーカイブに頼るしかありませんが、(知り合いのサーバに残っていたものなど)時々検索で発見することがあります。

先ほど発見したのは、1999年に参加していた電子ブックの実証実験レポート。今から、8年前のことですがレポートを読み、記憶が甦ってきました。先日、電子ブック関連の書籍をたくさん揃えましたが、8年前の自分のレポートの方が欲しかった情報満載で‥見事に「歴史を繰り返して」しまいました。当時は取材などにかなり時間もお金もかけていたのですが、すっかり忘れていたわけです。

2001.12.7(Fri.)「電子書籍はどうなる」

2年ほど前、電子書籍コンソーシアムのモニタとして実証実験に参加したことがある。シャープが開発した電子ブック(実証実験用の端末)を借りて、電子本データを(ダウンロード端末が設置されている指定書店から)購入、その使い勝手を試すというもの。この写真が、実証実験に使われた電子ブック

1999年の実証実験で使用された電子ブック

[撮影1999.11.1 ]

最初に購入したのは漫画。たしか、カムイ外伝だったと思う。いつもカバンの中に入れて持ち歩き、空き時間を使って利用した。電子ブックは、文庫本の文字サイズどころか、ルビも読める視認性の高い液晶を搭載していたので、疲れるということはなかった。なにより、パソコンで読むよりイイと思った。パソコンだとベットにゴロンと寝そべって読むということができない。テレビで文章を読む感じで、長時間の読書は辛い。この電子ブック、(繰り返しになるが)文庫本のルビも読める超高解像度。製品化したらパソコンより高くなるんじゃないかというもの。でも、これくらいの解像度がないと電子ブックとして成り立たないことが、あらためて確認できた。そう考えると、今のPDAなどを電子ブック化するのはかなり厳しい。

この実証実験では、エディトリアルデザイナーによるレイアウトをそのまま活かすため、小説なども全て画像データにしていた。1ページづつ、スキャナーで取り込んでいたのである。かなりのデータサイズになるのだが、本がそのまま写し出されるため、意外に読みやすかった。こう感じたのも、やはり液晶の能力が高かったから。(写真は、電子ブックのメディアとして採用された超小型ハードディスク「clik!」。当時からモバイラーだったので、個人的にも使用していた。)

電子ブックのメディアとして使われた超小型ハードディスク

[撮影1999.11.1 ]

問題点を2つ上げて、アンケートを提出した。「電池がすぐ切れる」と「読みたい本がない」である。読みたい本がない‥というのは、本の種類がまだ少ないということ。電池がすぐ切れてしまうのは致命的であった。あの液晶では、しかたのないことだと思うが、まず改善すべき点。バッテリーを気にしながら読書というのは落ち着かない。
”記録”としての電子本の意味は大きいと思う。ただ、漫画喫茶で読むというレベルではどうだろうか?
それこそニュースくらいなら、ケータイでもOKだが、小説や漫画となると‥。まだ時期尚早か?

※このテキストは、2001年12月7日の日記から抜粋したものです。
※電子ブックを使っていたのは、1999年です。

私の10年プロジェクトの1つにこの「電子ブック」があるわけですが、数年間は迷走していました。紙不足が深刻な中国の学校で、(紙の教科書の代替えとして)大量に電子ブックが導入されている事例がありましたが、私たちの日常ではいまひとつニーズが見えてこない。今なら、電子ブックよりも、ケータイ小説の方が話題になっていますよね。

アマゾンが19日に発売した電子ブックリーダー「Kindle(キンドル)」(と流通モデル)には注目していますが、さて‥どうなるでしょう。

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