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2009年5月20日 (水)

[Column] Vol.02 高校生のみなさん、ググってますか?

「デザインの未来」Column
Vol.02 高校生のみなさん、ググってますか?

 

「デザインの未来」コラム、第2回を配信します。
今日のテーマは、インターネット検索です。みなさんも使っている「Google」で、どのような情報が得られるのか確認していきましょう。

私たちが学生の頃は、インターネットが商用化されておらず、何か調べたいと思ったら、図書館へ行っていました。もし、図書館に資料がない場合は、詳しい人を探して直接聞くしかありませんでした。

今なら、ケータイで何でも簡単に調べられますよね。

大学の授業を後ろから見ていると、よくわかります。学生はみんなノートパソコンを持参していますが、GoogleやWikipediaのページを開いたまま授業を聞いています。講義で、わからないことが出てきたら、すぐにネットで調べているのです。「わかないことがあったら質問して」と、先生が言う前に、カチャカチャとキーを叩いているという状況。

すごい時代になりましたね。

今回は、そのGoogleをテーマにします。毎日使っている検索サービスですが、基本的な検索だけで、どのくらいの情報が得られるのか再確認してみます。

 

Googleの検索画面

 

ウェブ検索:

  • 検索ボックスに「阿佐ヶ谷」と入力してみます
  • 10の候補がメニューに表示されました(右の数値は件数です)

検索ボックスにキーワードを入力したときの状態

 

ウェブ検索:

  • キーワードに「美術」を追加します
  • 候補が絞られました
  • ここでは「阿佐ヶ谷美術」のまま、検索してみます

検索ボックスにキーワードを入力したときの状態

 

ウェブ検索:

  • 最上位に阿佐ヶ谷美術専門学校の公式サイトが表示されています

ウェブ検索の画面

 

イメージ検索:

  • 「阿佐ヶ谷美術」のキーワードで、イメージ検索します
  • 学生の作品がたくさん表示されています

イメージ検索の画面

 

フェイス検索:

  • 「阿佐ヶ谷美術」のキーワードで、フェイス検索します
  • 卒業生や先生の写真が表示されています

フェイス検索の画面

 

カラー検索:

  • 「阿佐ヶ谷美術」のキーワードで、カラー検索します
  • 以下は、「緑」色に関連したイメージを検索したものです

カラー検索の画面

 

動画検索:

  • 「阿佐ヶ谷美術」のキーワードで、動画検索します
  • 学生の映像作品が表示されます
  • クリックすると視聴することができます(この場合は、すべてYouTubeのビデオがヒットしています)

動画検索の画面

 

マップ検索:

  • 「阿佐ヶ谷美術」のキーワードで、マップ検索します
  • 最上位に阿佐ヶ谷美術専門学校が表示されます
  • クリックして地図を拡大します

マップ検索の画面

 

ストリートビュー:

  • ストリートビューに切り替えます
  • 周辺を歩いてみます(幼稚園側にはまだ入れないようです)

ストリートビューの画面

 

ストリートビュー:

  • 学校の近所を歩いてみます
  • 人の顔やクルマのナンバープレートなどは、ぼかし処理される仕組みになっていますが、完璧ではありません。もし、はっきりと写っている場合は、Googleに削除依頼することが可能です

ストリートビューの画面

 

ブログ検索:

  • 「阿佐ヶ谷美術」に関連した文が書かれたブログを検索します
  • 以下は、1週間以内に更新されたブログを対象にして検索したものです

ブログ検索の画面

 

いかがでしょう?
「阿佐ヶ谷美術」というキーワードだけで、たくさんの情報が得られました。

ここまでは、高校の授業(「情報」)で教えていると聞いていますので、「そんなこと、もう知ってるよ」というレベルかもしれません。Google検索には、中級テクニック、上級テクニック、裏ワザなど、高度な検索方法が公開されていますので、興味のある人はGoogle検索の専門書などをご覧になってください。

 

このコラムでわざわざ取り上げたのは、たんに「Googleってすごい!」ということを強調したいからではありません。

前回、学校には「公式サイト」、「学校公認・非公式サイト」、「非公式サイト(勝手サイト)」があって、混在しているということを書きました。

オフィシャルな情報は「公式サイト」、学生や卒業生、先生のリアルな情報を得たいなら「公認非公式サイト」がありますが、すべての人が直接、サイトを訪れてくれるわけではありません。

もしかしたら、すでに削除されているページを見ている人がいるかもしれません。たとえば、2000年に公開されていた阿佐ヶ谷美術専門学校のページを(不完全ですが)今でも見ることができます(米国の非営利団体Internet Archiveが保存しています)。

あるいは、検索された写真やドキュメントだけ見ている人、YouTubeなどにアップロードされていた動画しか見ていない人など、ネット上に浮遊している断片的な情報は膨大です。検索のやり方によって、まったく異なる情報に遭遇します。

学校案内がPDF化されていて、ページのなかの文章が検索でヒットしたこともあります。

 

インターネット(というよりGoogleかな?)は、ブラックホールのように実世界のあらゆる情報を吸い込み、デジタル化して、検索の対象にしています。その恩恵を受けられるのは、私たちネットユーザーですが、もちろん良いことばかりではありません。

今、何が起こっているのか理解しておくことが重要です。まずは、現状を把握できていないと、「ネットはこわい!」とか「ネットは気持ち悪い」ということになってしまいます。

 

次回は、同テーマの続き「インターネットの光と影」です。

2009年5月20日

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2009年5月10日 (日)

[Column] Vol.01 高校生のみなさん、非公式サイトって知ってますか?

「デザインの未来」Column
Vol.01 高校生のみなさん、非公式サイトって知ってますか?

 

 

4月になりました、高校生のみなさん、はじめまして!
「デザインの未来」コラム、第1回を配信します。今日は、非公式サイトについて書いていきましょう。

追記:このコラムは4月に書かれたものですが、1ヵ月遅れて公開することになりましたので一部内容が変更されています

 

企業や学校のWebサイトは、公式と非公式に分けられます。たとえば、学校の場合は以下のようになります。

  • 公式サイト
  • 学校公認・非公式サイト
  • 非公式サイト(勝手サイト)

 

それぞれの役割を示してみましょう。

  • 公式サイト:
    オフィシャルな情報を発信するサイト。学校が運営し、学校に関するすべてのオフィシャル情報を管理、配信する
    -
  • 学校公認・非公式サイト:
    公認されているが、非公式で運営されているサイト。卒業生有志で運営していたり特定の目的で公開されている場合が多い。学生や教員の個人ブログなども含まれる
    -
  • 非公式サイト(勝手サイト):
    勝手に運営されているサイト(学校もサイトの存在を知らない場合が多い)。裏サイトなどは、一部の学生によって運営されている。ネガティブな情報のやり取りにも使われる

 

インターネットで検索すると、これらの関連サイトすべてが対象となり、学校によっては、公式サイトよりも上位に非公式なサイトが表示されてしまうこともあります。

 

それでは、なぜ非公式サイトがあるのでしょう。
美術系の大学を例に見ていきます。

Googleを使って「美術大学 非公式」というキーワードで検索します。
すると、上位に「全国の美術大学がつながる「美大TV/美大日記」スタート :Heartlogic」という記事が表示されます(※2009年5月現在)。

Googleの検索結果

Googleの検索結果

 

Heartlogic(ハートロジック)という小林祐一郎さんが運営されているサイトの記事(2009年5月8日)です。全国の美大生・美大職員のブログが集められた「美大TV/美大日記」というサイトについて書かれています。引用箇所を読むと、大学の非公式サイトの記事であることがわかりますよね。

おそらく、日本の大学では初めての試みじゃないかと思います。学生が書いたコラムなどを広報経由でWEBサイトに載せてる大学さんはありますが、学生が書いた日記をノーチェックで公開するなんて、普通はやりません(笑)。「大学公認のアングラサイト」といった感じでしょうか。
武蔵野美術大学生のブログ「ムサビ日記」出版

Heartlogic(ハートロジック)/2009年5月8日の記事より

 

記事にある「美大TV/美大日記」のリンクをクリックしてみます。
8つの美術大学が連携して、運営されているサイトです。

美大TV/美大日記のトップページ

美大TV/美大日記のトップページ

 

大学以外でも非公式サイトはたくさん存在します。

はてなブックマーク」や「2ちゃんねる」で話題になっている情報のリンクがあったり、Twitter(ツイッター)の私的なつぶやき、毒舌批評、ちょっと不謹慎だけど学生が綴る等身大の私小説、等々。

2ちゃんねるのトップページ

役に立つ情報があっても、さすがに「2ちゃんねる」は公式サイトで紹介できない

 

公式サイトには掲載できない内容だけど、誹謗中傷や公序良俗に反するものでなければ公認しようという方針で対応している学校が多いようですね。個人が実名で運営している社員ブログなども、(企業に与えるプラスの要素を重視した上で)黙認するケースが増えています。

 

みなさんが、Googleなどで検索して表示される情報には、前述した数種類のサイトが混在していることを理解してください。
この「デザインの未来」も、学校法人の非公式サイトです。

 

非公式サイトには、関係者の本音や裏事情など、興味深い情報がたくさん公開されており、(学校の先輩に体験談を聞けるという意味で)みなさんにとって有益な情報も少なくありません。ただ、個人の主観や感情的な意見、噂話などがリアルに表現されている場合もあります。

 

オフィシャルな情報は、必ず公式サイトで確認しましょう。

 

勝手サイトについては、もうお手上げです。検索できることもありますが、運営している人がわかりません。しかも、見つかるとすぐに閉鎖してしまいます。

多くの公式サイトは検索すると最上位に表示されますが、まれに非公式サイトや勝手サイトが表示されますので、複数のサイトを比較して判断してください

 

次回は、「インターネット検索」がテーマです。

2009年4月20日
(※5月に改変)

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