2006/12/21

Web本の執筆メモ[ex-006]

近日発売予定の書籍「Making a Rule for Web Design」の原稿メモ


[1]Web業界を俯瞰して見えてきたもの

昨年、ある制作会社のワークフロー改善を依頼されました。その会社にはDreamweaver MXを核としたワークフローが出来上がっており、特に業務上の問題はなかったのですが、新たな取り組みの必要性を強調していました。きっかけは、クライアントからの要求に「アクセシビリティ」というキーワードが含まれていたこと。そこで、まずは「文書の構造化」「物理マークアップの排除」「検証ツールの導入」を提案して、教育プログラムをスタートしました。ところが結果的には失敗、うまくいきませんでした。実践するには「時間」と「教育コスト」があまりにも足りなかったのです。

最終手段ということで「DreamweaverをMXから8にバージョンアップ」することを再提案。実行してみると、すんなり目標達成できました。話は単純です。要するにアプリケーションソフトの支援ツールによって改善したわけです。MXでは、font要素などで物理マークアップする「HTMLスタイル」がデフォルトでしたが、MX2004からは「CSS」がデフォルトに変更されています。ボールドと表示されるアイコンをクリックするとMXでは「b要素」、MX2004以降は「strong要素」が記述されます。詳細に見ていくと多少の問題はありますが、環境設定や若干のカスタマイズで調整することができました。

[2]日々の業務と依存するアプリケーションソフト

アプリケーションソフトに依存する「HTMLやCSSを直接記述しない」Webデザイナーはたくさんいます。数で比較するとCSSを習得しているデザイナーより圧倒的に多いでしょう。前述したように時間と教育コストを確保できない会社は多く、デザイナーに「がんばって習得してください」とは言えない事情があります。

依頼を受けた制作会社の旧ワークフローで作られたWebページにはh1要素がなく、font要素とb要素で見出しを表現していました。Dreamweaver 8にバージョンアップしてからの新ワークフローでは、物理マークアップが無くなり、table要素によるページレイアウトも最小限におさえられています。重要なのは、デザイナーがXHTMLやCSSを記述していないことです。時間や教育コストを捻出できない状況で、目標達成できたのはツールのおかげだと言えるでしょう。

[3]標準化の意味を伝えること

Webデザインに対する強制力のある規則はありません。W3Cも「勧告」という形をとっています。Web業界の先端にいる人たちは、W3Cの勧告を国際的な「標準規格」として受け止め、自ら採用し、啓蒙しています。特に、過去の「ユーザーの利便性を著しく損ねた経緯(ブラウザ戦争)」を知っている人は、標準化に積極的です。しかし、CSSを流行と捉える「戦争を知らない若者たち」も多く、共有化されている情報は想像以上に少ない感じがします。「HTMLやCSSを直接記述しない」デザイナーの方々にとっては、さらに関係性の低い話になっています。

本書は、これらの問題を解決するものではありませんが、ワークフローや開発ツールに関するいくつかの提案をしています。「作業をシンプルにするためのアイディア集」といった構成です。ワークフロー改善を模索する人など、「作業の進め方」を見直すきっかけになれば幸いです。

[4]35年前から実践されてきたマークアップと構造化の概念

ドキュメントの構造化は、1969年にIBMが開発した「GML」というマークアップ言語によって実践されるようになりました。膨大な技術資料、仕様書、ユーザーマニュアルなどを管理、発行していたIBMは世界最大のパブリッシャーでした。大量のドキュメントを効率良く管理し、迅速に更新するためにはマークアップ言語が必要だったのです。

1986年にISOによって国際規格となった「SGML」はこのGMLがベースになっています。そして、Webの標準マークアップ言語として使われている「HTML」はSGMLを参考にしています。文書を構造化することのメリットは、すでに30年以上も前に議論・評価されており、情報・科学系の出版社や研究機関、企業などで実践活用されてきました(その後に登場する「DSSSL(ディッセル)」という言語は最も古いスタイルシートです。フルスペルは「Document Style Semantics and Specification Language」)。

SGMLはあまりにも強力すぎて広く普及しませんでしたが、HTMLはシンプルすぎて複雑なWebでは「力不足」、徐々にXMLコーディングの需要が高まってきています。

(ボツ原稿より〜一部)

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12月 21, 2006 [001b]新・本の執筆メモ公開中!(2) | | トラックバック (0)

2006/12/12

Web本の執筆メモ[ex-005]

近日発売予定の書籍「Making a Rule for Web Design」のメモ


20061212_2
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2006/12/11

Web本の執筆メモ[ex-004]

近日発売予定の書籍「Making a Rule for Web Design」のメモです。

◆書籍の構成:

PART-1[計画]プランニング
1-1 ワークフローって何?
1-2 ワークフローのタイプについて理解しておこう
1-3 インフォメーション・アーキテクチャとは?
1-4 計画の工程で決めておくこと


PART-2[情報]ライティング
2-1 情報の管理と作業環境を明確にする
2-2 作業のための記述規則


PART-3[構造化]マークアップ
3-1 構造化する意味をもう一度考えてみよう
3-2 XHTMLとマークアップ
3-3 構造化の手法
3-4 構造化の実践方法
3-5 プロトタイピングモデルによるマークアップ

PART-4[意味付け]セマンティック
4-1. Webサイトと検索サービス
4-2. 検索サービスの仕組みを理解する


PART-5[デザイン]〜スタイルシート
5-1 フルCSSのサイトはコスト高か?
5-2 CSSを使うメリットとは?
5-3 CSSの基本的なルールについて再学習する
5-4 CSSの概念と記述ルール


PART-6[管理]〜メンテナンス
6-1 ワークフローと専用ソフトウェア
6-2 CSSデザイン[ページビルディング方式]
6-3 CSSデザイン[プロトタイピング方式]
6-4 作業の効率化、CSSのモジュール化を実践する


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2006/11/24

Web本の執筆メモ[ex-003]

ワークフローと導入するアプリケーションソフトウェア
Adobe Dreamweaver 8
Microsoft Expression Web
Xyle scope
Webデザインのアプリケーションソフト比較

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2006/11/20

Web本の執筆メモ[ex-002]

PART-2 ライティング編
「デザイナーのためのWebサービス・プランニング」
クリックオンおよびシュリンクラップ契約の法的有効性

[Click on]クリックオン
インストール時に表示されるソフトウェア利用規約画面の[同意]ボタンをクリックすることで、ソフトウェアライセンス契約に同意したとみなす契約方法

[Shrink wrap]シュリンクラップ
(1)パッケージソフトの箱を包んでいる透明な包装を破ることで、箱に記載されている「使用許諾契約」あるいは「ライセンス契約」に同意したとみなす契約方法
(2)パッケージソフトに入っているCDもしくはDVDケースの封を破ることで、ケースに記載されている「使用許諾契約」あるいは「ライセンス契約」に同意したとみなす契約方法

効力については各国で議論されているが、現在のところ、契約が成立するものとして実行されている。

Appleサイトのソフトウェアライセンス関連ページ

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2006/11/08

Web本の執筆メモ[ex-001]

上流工程の試行錯誤
クライアントレビューとプロトタイプ作りを繰り返しながら仕様をかためる。但し、情報構築指針およびUIポリシーについてはスタートする前に必ず定めておく

ワークフロー本の執筆メモ

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