2005/01/05

一般ユーザーがCSSやアクセシビリティを語るとき

1月5日、多くの企業は仕事始め。私は1日早めに仕事をスタートさせたが、挨拶が主で本の作業などは今日から再開である。只今、手書き原稿やスケッチを整理中。午後からパソコン作業に入る予定だ。
昨日、書店をまわっていて驚いたのだが、初心者向けのスタイルシート本が4、5冊あった。できるシリーズでスタイルシート入門が出るとは思わなかった。

店頭に並ぶ初心者向け解説本

ホームページビルダーV9 の入門書もパラパラと斜め読みして驚く。「スタイリッシュ エフェクト」は、CSSデザインを駆使した機能だし、アクセシビリティ・チェックのツール「aDesigner」も同梱されていて、なかなか充実しているのだ。CSSデザインを解説した部分は、Dreamweaver MX 2004の作業と変わらない。(CSS設定のダイアログはホームページビルダーの方がわかりやすい。)
ソースネクストから発売されているホームページ・ビルダーV9 謝恩キャンペーン版(スリムパッケージ)は、7,220円という低価格。(※ヨドバシカメラの実売価格)

ネットでいろいろ調べてみると、一般向けのCSS入門セミナーやアクセシビリティ関連の講習がすでに開催されている。(中小企業の社長さん向けが多い。)仕掛け人は、ビジネスライクに企画していると思うが、何がきっかけで火がつくかわからない。限りなくアマチュアに近い作り手(例えば大学生がアルバイトでデザインする場合など)が、スタイルシートを積極的に使ったり、アクセシビリティのチェックを重視するようになるのだろうか。
プロの仕事より実験できる分、意外に早い段階で上位ユーザーから動き出す可能性はある。但し、本質を見失い、流行の作業になってしまう危険性も大。いずれにしても動向、要チェックである。

1月 5, 2005 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/12/16

なぜFlashで7.5GBの画像を見ることができるのか?

Zoomify の仕組みを探ったとき、幻の画像処理ソフト「LivePicture」を思い出した。マルチレゾリューションとタイル構造の発想、「イメージストリーミング」の世界について語ってみる。
7.5GBの写真を拡大表示した状態
78,797 x 31,565ピクセルの超高解像度画像をスムーズに拡大縮小できる。

音声を聞く](MP3/10分)
※直接リンクしていますので、すぐ再生されます、ご注意。
※音声の中で「FilePix」と何度も言っているが正しくは「FlashPix」

■参考:
TNO TPD -GigaPix UK [The 2.5 gigapixel photo]
・TNO(オランダ応用科学研究機構)
・2.5 gigapixel(25億画素のデジタル画像)
・オンラインビュワーとして「Zoomify」を採用しているので、FlashPlayerが必要

12月 16, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/11/24

Flashのブックメタファ

フランスの劇場用アニメーション「Les Triplettes de Belleville」(ベルヴィル・ランデブー)のWebサイトで表現されている本のメタファ、ここで採用されている”ページめくり”は気持ちがよい。
ドラッグして”めくる”という操作に戸惑うので、ユーザビリティの視点から一言いいたくなるが、このような絵で魅せるイメージ情報なら「使いにくいけど‥面白かった、楽しかった」という(機能評価ではない)ユーザー体験を重視して良いのかもしれない。
20041124_1.jpg
このメタファは、美術館や博物館に常設する(子供向けの)体験型キオスクなどに有効だと思う。タッチスクリーン・ディスプレイなら指で本をめくっていくことができる。

20041124_2.gif

11月 24, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/11/11

Flexplay DVD

劇場公開と同時発売されるEZ-Dが話題になっている。今回は「NOEL」のFlexplay 48-Hour DVDだ。EZ-Dというのは、空気に触れてから変質が始まって、約48時間後には試聴できなくなるDVDのこと。昨年の5月に発表されたが、環境団体などから避難の声が上がっていた。現在、リサイクルのシステムを整備しているようだ。(試聴済みEZ-Dを6枚返送すると1枚無料でもらえる「EZ-D回収奨励プログラム」などがある。)

発売される映画NOELの時限DVD
発売されるNOEL のDVDは、$4.99 だから、530円くらい。劇場公開と同時発売する理由は、とても興味深いもの。映画の事前評価が低かったので、公開を5都市に限定したというのだ。その代わり(48時間しか試聴できない)DVDを同時発売して、劇場を訪れる顧客層の鑑賞機会を確保するという狙い。
Flexplay DVDは、イベントで配布するプロモーションDVDとしても利用価値があるかもしれない。時限があるので、ある種の強制力が期待できる。(いつか見よう、と思って忘れられ、結局捨てられるよりは良いという見方。)

ただ、やはり‥気になってしまうのは、試聴できなくなったDVDのリサイクルだ。更なる普及を目指すなら、環境に配慮しているというアプローチが先かもしれない。実は、私もFlash 講座を収録したCD-ROMを無料で大量に配布しようと準備していた時、「環境のことを考えて、ダウンロードにしませんか?」という意見をいただいたことがある。たしかに、ネットで完結すれば、一番良いのかもしれない‥
(講座の映像配信についてはサーバー容量の問題などあって、まだ未解決なのだが。)

参考:
カリフォルニア州、大量送付されるCDのリサイクル法案を審議

11月 11, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/10/24

RMT(Real Money Trading)と実社会

多人数参加型のオンラインゲームの人気ジャンル「MMORPG(Massively Multiplayer Online Role Playing Game)」では、プレイ中に獲得した通貨やアイテム(武器、防具、装飾品など)を競売サイトに出品して、リアル社会のお金で売買されている。通貨やアイテムを売りたい場合は、「アイテムバンク」などの競売サイトを利用する。
アイテムバンクの画面

売りたいアイテムと販売価格を登録するのだが、もし不当な取引と判断された場合は、信用ランクが削除される。登録されている販売アイテムリストを見ると、信長の野望Online〜アイテム「大鎧」、ファイナルファンタジーXI〜通貨、など様々。思ったより高額。
アイテムの引き渡しは、買った人と連絡を取り、

”オンラインゲームの世界で”直接会って渡すことになる。ゲームの中に入って手渡すのだ。(購入者は、引き取る画面のスクリーンショットを撮っておくと良い。‥と書かれている。)

興味深いのは、日本人プレーヤーにアイテムを(円で)売っている他国の人たちである。日本国内に振込口座があるらしい。彼らは、集団で朝から夜までオンラインゲームをプレイして、通貨やアイテムを得ているわけだ。それが、リアル社会のお金に変わるのだから、言い方を変えればバーチャル世界で”円”を稼いでいることになる。
MMORPGのサイト画面

過去、リアル社会の商店街をバーチャルな世界に持ち込んでビジネス化した事例は多いが、バーチャル世界の行動によってリアル社会のお金が動くというのは考えてもみなかった。(もちろん、SF小説や映画ではよく題材になっていたが‥)
しかも、”実世界”より広いのだ。

10月 24, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/10/23

技術面から見るアングラ・コンテンツ

私たちが、メディアなどで作品を紹介する場合、大まかな線引きをおこなう。その基準、切り口は、制作者や制作方法、規模、分野など様々である。その中で最も扱いの難しさを感じるのが、アングラコンテンツである。

アングラマネーというのは、地下社会で流通する実態が把握できないお金のことだが、アングラコンテンツも表に出てこない作品と捉えてよいだろう。猥褻、暴力、思想、宗教、政治をテーマに非常に刺激性の高い表現を取り入れている作品などは、ネットで公開されていても(誰でも見られる状態でも)その世界以外には広まらないものだ。

反社会的行為を賛美するような作品は別として、性描写中心のアダルトな作品は自主規制が設けられ、その世界で流通している。禁止事項や(モザイクなどの)隠蔽処理技術についても明確に定められていて、制作者はそのガイドラインに従って表現しているのだ。

さて、ここに「BIGCOCK VOL.2」というCD-ROMマガジンがある。今から9年前に発売されたものだ。2枚組で2,900円。
CD-ROMのパッケージ

当時は、マルチメディアブームでパソコンにCD-ROMドライブが標準搭載され始めた頃だ。このCD-ROMマガジンは、高画質の”フルモーション”ムービーを実現し、非常に注目された。アダルト作品だが、

デザイン、映像系の雑誌などでも紹介されたのだ。このCD-ROMマガジンを制作したKUKIは、老舗のアダルトソフトメーカーである。(音楽ビデオや映画のプロデュースも手掛ける。映画ではダイアモンドユカイ主演の「TOKYO POP」や実相寺昭雄監督の「ラ・ヴァルス」などがある。)

KUKIのアダルトCD-ROMは、1993年に初めてリリースされ、95年発売のCD-ROMは1万枚以上のセールスを記録、最先端の技術を駆使することでも知られていた。CD-ROMの画面から必要な機能拡張ファイルなどをインストールできるようにする等、ユーザーに対して配慮しながら積極的に新技術を採用したのだ。QuickTimeの新バージョンがリリースされたら、まずアダルトCD-ROMを見たものだ。使えるかどうか判断するのだ。それくらい採用が早かったのである。(余談だが、幕張メッセで開催されていたMac World の初期は凄かった。アダルトコンテンツのブースが集まる専用のエリアがあり、AV女優などがコンパニオンをやっていたのだ。)

実は、QuickTime MPEGムービーは、前述した「BIGCOCK VOL.2」において、世界で初めて公開されたと言ってよい。世界に5台しかなかったハードウェアを1台借りて制作していたのだ。画期的なCD-ROMだったが、QuickTime MPEGのエクステンションがリリースされるまで2年かかっているので、購入者がムービーを見るには専用ボードが必要だった。しかも、LC630という機種にしか差せなかったらしい。
その他、TrueMotion-S によるフルモーションムービーやQuickTime VR を駆使したコンテンツなど、クリエーターにとって気になっていた新技術が”具体的”に使われていた。

私は、打ち合わせや取材などで秋葉原に行くが、ソフトショップもよく見てまわる。アングラコンテンツを”気軽”に店頭で買える街は、秋葉原しかないだろう。(関西なら日本橋か‥。)表に出てこないはずの作品がパッケージで買える特別な街と言ってよい。
作品の中には、技術的に優れたものがある。Flash でここまで表現できるのか、と感心してしまう作品も多い。10年前、アダルトCD-ROMのムービーを見て、「こんなに大きく表示してるのに、どうしてスムーズに再生するんだ?」などと驚いていたが、それに等しい驚きを感じるときがある。最新の技術資料を本国から取り寄せていたり、何度も実験を繰り返して、ノウハウを持った上で表現している制作者のパワー、情熱はすごいものだ。

10月 23, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/10/22

行動追跡の是非

PCログを解析するソフトの需要が高まっているそうだ。すでに導入済みの企業で働いている人もいると思う。このソフト、社員のパソコン操作をフライトレコーダ式にロギングする。ロギングというのは、パソコン動作中、さまざまな情報をログ・ファイルに記録していくこと。要するに、社員がどのソフトを使って、どんな操作(ファイルの削除、ファイル名変更、コピーなど)をしたのか記録するのだ。ソリトンシステムズのPC利用ログ・解析ソフトウェア「InfoTrace」などがある。

「InfoTrace」商品ページの画面

企業にとって顧客情報の漏洩防止は絶対的なもの。しかも、情報漏洩事件の80%は内部犯行と言われている。住民基本台帳ネットワークを運営する自治体なども同様だ。そこで、PCログ解析ソフトを導入して、

社員の操作状況を把握しようという仕組みができてくる。
社員は常に監視されているような気がするだろう。だから、抑止につながる効果は十分に期待できる。決して居心地は良くないが‥。

私の本業は、教育なのでeラーニングの実証実験には積極的であった。過去、”ビヘイビア・トラッキング(behavior tracking)”をコンセプトに学習者から詳細な情報を自動収集して、教材配信に役立てようとした。

eラーニングシステムのフロー図

拡大表示

eラーニングシステムを使った学習者の行動追跡は、前述したPCログ解析ソフトを使った情報収集と同じである。行動追跡によって得た情報によって、その人に適した”ちょうどよい”教材が配信されるので、遠隔でもきめ細やかなサポートが可能になる。ところが、アンケートでは「監視されているようだ」という戸惑いの意見も多かった。

結局、収集した個人情報をどこまで責任をもって管理できるか判断できなくなり、結果を出せなかった。というのは、最終的にeラーニングシステムの運営者(契約講師などを含めて)に対して、PCログ解析ソフトを適用することになるからだ。そこまで徹底しないと安全ではない、という結果に疲れてしまったのが正直なところ。

Flash 単体では、ログの記録に強力な制限があるので”安全”といえるが、今後、スパイウェア的なものを容易に作成できるツールが出てくるかもしれない。フリーウェアがあるのに製品版の「Spybot」が売れている。ユーザーにどういう心理が働いているのか?
家電量販店などでアダルト商品を買う際、ポイントカードを使用しない人が多いと聞く。このような意識についても、いろいろ調べてみたいと思う。

10月 22, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/09/26

ページ記述言語の衝撃

過去、影響を受けた人物はたくさんいる。「アンロック・バージョン」で書いたMarc Canter氏は、Director の開発者であり、MacroMind(現在 Macromedia)の創設者である。”オーサリング”の概念をわかりやすい形で持ち込んだことに共感した。

John Warnock氏について書かれているページ画面
Adobe 社を創設したJohn Warnock 氏にも影響を受けた。PostScript の開発者としても有名だ。Illustrator 88 が日本でリリースされた頃、Apple(森ビル)で勉強会がおこなわれた。このときの衝撃は今でも忘れていない。PostScript で記述したロゴデザインをレーザープリンタで印刷するデモには驚いた。「スクリプトを書いただけで、版下が出来てしまった!」と大騒ぎ。(16年前の話なのでご了承を‥)

この頃、MdN を立ち上げる前の猪股さんが、

エバンジェリストとして活躍されていた。私は学校でのデジタルデザイン授業の構築でずいぶんお世話になった。Mac をデザインに利用して授業を運営している学校は、まだ日本になかったのだ。(多摩美の二部が少し前にMac IIを導入していたので、参考にさせていただいた。)新しいテクノロジーを普及させるには、積極的に啓蒙活動する人が必要だと痛感したのも、この時期である。

ポストスクリプトの画面
Illustrator のツールとしての凄味は、PostScript を書かなくても図形やテキストを出力できることにあった。アプリケーション・ソフトウェアのダイナミズムである。作業が一変してしまうから恐ろしい。当時、Adobe主催の勉強会が定期的におこなわれていた。John Warnock 氏も来日して、ピザを食べながらワイワイガヤガヤ雑談する。クリエーターの皆さんは、新しい技法を公開したり、なかなか有意義な時間であった。

Marc Canter氏の”オーサリング概念”やJohn Warnock 氏の”ページ記述言語”のように、革新的な技術や概念は毎日のように登場してきたが、時代に受け入れられず消えてしまったものが多い。新しいテクノロジーを育てるには、地道な活動が必要だ。イノベーターを集めた勉強会やエバンジェリストの活動支援などは、とても重要。特に、アプリケーションの開発者とクリエーターが気軽に雑談できる場があればよいと思う。

Flash の未来を考えた時、商品ブランドでどこまで引っぱることができるのか興味がある。”何でもできる”Flash のアドバンテージをどう絞り込むか。ブロードバンド環境の加速、ビデオフォーマット、映像に埋め込むメタデータなど、気になるキーワードを重ねながら考えてみたい。

参考:
1995年6月発行のWIREDに掲載されているJohn Warnock 氏のインタビュー「情報伝達のパラダイム・シフト」は、今でも参考になる内容。興味のある方は‥
どうすればいいのだろう? BOOK OFF などを探すしかないのかも‥

9月 26, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/09/24

PCの慣例と実社会のメタファ

デジタルマガジンを制作するための「Digital Magazine Maker」が、10月1日発売される。(販売:ライブドア/価格:10,290円(本体9,800円))Flashムービー(SWF)として書き出せる。

Digital Magazine Makerの画面

”読ませる”コンテンツにおける”ページめくり”のインターフェースは、昔から賛否両論があって、用途が限られていた。実際の本のようにパラパラめくることが可能なら、軽快さが好まれる場合もある。但し、一覧性の向上とはならず、なかなか難しい。大衆指向と捉えるにはまだ難がある。(イベントサイトなど、

期間限定でみせる見本などには面白いかもしれない。)

こちらは、ブログ+アフェリエイトという定番メニューを”本棚”の視覚化という切り口で展開したもの。「ブクログ -WEB本棚サービス-」である。

ブクログの画面

Flash ではなく、JavaScriptで制御している。動作はとても軽快。コレクションのインターフェースモデルとしては楽しいが、閲覧者にとっては本の表紙を縮小表示してもらった方が有り難い。ザッと見渡せる(一覧できる)からだ。‥と言ってしまうと身も蓋もないのだが。

頻繁に更新、閲覧されるブログなどのコンテンツは、Less is more、Simple is best だと思っているので、使いやすさ‥つまり機能主義的に考える。ただ、エクスペリエンスの要素を定期的に取り入れるのは楽しい。レンタルビデオ店の棚替え(商品の置き場所を入れ替える)みたいな変化は時々あってもいいと思う。期間限定なら”ページをめくる”とか”本棚におさめる”といった実社会のメタファを採用してもよいのでは。

9月 24, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/09/07

10年前の業界

台風の影響で、激しい雨が降ったり、晴れているのに雷が鳴ったり、非常に不安定。1日平均8件の打ち合わせ(といっても半分は意見交換)が本日で終了した。さまざまな立場の人と会えて、大変勉強になった。私のように組織に深く属していない人間は、定期的にこういうことを実行しないと、業界を俯瞰できない。

午後、年内発売のWebデザイン本(Webリフォーム)の構成案を作り始める。今後重要になってくるテーマを中心に構成。アプリケーションの解説本ではないので、3年くらいは使える本にしたいと思っている。この本の作業に関しては、ブログで紹介していくことが可能かもしれない。

夕方から、雑誌記事2つ、キーワードをノートに書き出す。1つはデザイン系の雑誌、締切は明日。急いで、手書きの原稿をワープロでデジタル化しないといけない。(最初からパソコンで書けばよいのだが、長年のスタイル‥この方がアイディアをまとめやすいのだ。)

夜、企画書を2つ作成。1つは依頼ではなく、提案用だ。まったく新しいアプローチのWebデザイン・マガジンの企画である。資料として10年前の雑誌を集めてきた。10年前に語られていたことが、

現在どうなっているのか?
現在のWebクリエーターの多くは、当時のマルチメディアクリエーターである。3年後、Webクリエーターという職がどう細分化されるのか興味深い。

10年前の雑誌

思わず、当時の雑誌を読み込んでしまい、作業中断。

10年前、NeXTのスティーブ・ジョブスは「オブジェクト指向が理解されるまで、こんなに時間がかかるとは思わなかった」と語っている。現在‥この頃、やろうとしていたことをAppleで実行している。
ASAHIネットは、まだテキストベースのWWWサービスだった。1995年1月からダイヤルアップIP接続によるインターネット接続サービスを開始。当時の大きなニュースになっている。それにしても現在のブロードバンド環境の驚異的な普及スピードに驚かされる。(ソフトバンクの功績?)
GAINAX が、FM-TOWNS 版のゲーム用にアニメーションとCGを融合させた映像を制作。大きな話題となり、取り上げられている。アニメーションとCGを融合するノウハウをここで確立しておきたい、と言っているのだ。今では当たり前の技術なので理解しにくいと思うが、実は驚くべきこと。パソコン通信を利用したイベント事業の実験もスタートさせている。(この後、インターネットの普及が始まる。)

さて、調査の目的だったWebデザインに関する現在までの動きだが、これが実に歪である。と同時に、削ぎ落とされてきたベーシックなテクニックを再確認することができた。早々、企画書に盛り込むつもりだ。

9月 7, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/09/03

スクイークに学ぶ「Flash おもちゃ箱」のアイディア

昨日は、Flash で制作するコンストラクション系Webアプリケーションについての勉強会。
講座でも紹介したコンストラクションツール「Flashcan Animator」が話題になる。このFlashムービーは、用意されているクリップをタイムラインに配置してアニメーションを編集、完成したらメールを送信、すぐにアニメーション公開用のURLが届くという仕組みだ。

Flashcan Animatorの操作プロセス

同じような仕組みのコンストラクション系のアプリケーションは多いが、携帯電話向けのサービスも出てきそうだ。ケータイ上に(ぱたぱたアニメ、簡単なセリフなどの)ミニアイコンを表示して、それを好きな順番に並べるというシンプルなもの。完成(送信)ボタンを押すと、URLが届く。Flash アニメーションなので、機種が限定されるがテーマ次第では面白いサービスになる可能性がある。

そして、私がFlash おもちゃ箱の参考事例として取り上げたのが、

squeak(スクイーク)である。
昨年、アラン・ケイが「squeak」を使って、子供たちにインタラクティブなアニメーション制作を教えるという番組があった。マウスだけで、条件分岐などの複雑な仕組みを実現するのだ。この番組でやっていたのは、Squeak Toys(タイルプログラミングのこと)。
以下のように、プログラムのまとまりをカードのように扱い、マウスでぺたぺた貼っていく。

1. squeak を起動して作品(自分専用のデスクトップ)を作成
squeakの画面


2. オブジェクトを描く(絵や写真をsqueakデスクトップにドラッグして読み込んでもよい)
squeakの操作画面


3. オブジェクトに組み込みたいスクリプトをドラッグしていく
squeakの操作画面


4. スクリプターの中に命令が書き込まれていく(作業中、オブジェクトのまわりには「halo(ハロ)」という小さなツールアイコンが表示される)
squeakの操作画面


5. 複雑な衝突判定なども視覚的にプログラミング(スクリプトに触れる必要はない、すべてマウスを使った切り貼りで作業できる)
squeakの操作画面

squeak は、Apple が開発した(Smalltalk という言語をベースにした)開発環境である。フリーウェアなので、ダウンロードして誰でも自由に使用することができる。ご興味のある方は、日本語版が用意されている「多言語化Squeakホームページ」へ。バーチャルマシンなのでWindows、Mac、Linux などOSを限定しない。

面白いのは、Nebraska というツールを使えば、他人のsqueak を操作できること。例えば、東京の小学校にあるパソコンで起動しているsqueak を北海道の学校にあるパソコンで操作することができるのだ。東京の小学生が、北海道の先生に操作を教えてもらうことも可能だし、学生同士の合作もできる。

「Flash おもちゃ箱」の提案というのは、バーチャルマシン(といってもFlashだから疑似)のようにデザインして、部品オブジェクトやタイル(スクリプト)をマウスで組み合わせていくというスタイル。そして、複数の人が参加できるコラボレーションワークという楽しみも提供できるコンテンツのプランニングである。
私にはとても作れないが‥せっかくFlashもここまで進化してきたので、アイディアソースとして公開していこうと思っており、(簡単なプロトタイプを付録にする)本の企画としても準備している。

9月 3, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/08/28

Flash WBS

先日、(レポートにて)ラーニングコンテンツ開発におけるFlashの活用について書いたが、補足したいと思う。最も重要なのは「WBS(Work Breakdown structure)」、つまり作業を分解した構造図を作っておくこと。

例えば、よく取り上げられる"料理"で見ていくと、「カレーライスを作る」場合、作業単位には「材料」→「切る」があり、小作業単位は「玉葱を切る」となる。ここがルーチンだ。さらに作業最小単位である「玉葱の皮をむく」まで分解される。ここは膨大なステップの集まりになるのだ。タスクから、ルーチン、ステップまで分解して、ラーニング・コンテンツの制作が始まるのである。

今回のDreamweaver 本の”おまけ”であるチュートリアルムービーは、ViewletBuilder を利用してWBSの初歩的なプロセスを実践してみた。

[1]思いつくまま操作をしながら手順を記録していく。メモなので途中でやり直してもかまわない。(画像は、記録後の編集画面。)
スライド画面

[2]操作のポイントにコメントを付けていく。見て分かることは解説する必要がないので、可能な限り簡潔に。(画像は、オーサリング画面。)
動画編集画面

[3]動画(SWFファイル)だけではなく、PDFでも書き出しておく。これが、操作映像における絵コンテとして機能する。また、アイディアノート(閲覧できる書類)として後々役に立つ。
書き出したPDF書類の画面

[4]コメント一覧も書き出しておく。動画シーン(スライド番号)に対応しているので、ナレーション台本としても使用できる。
コメントをHTMLで書き出したもの

絵コンテ(PDF)とコメント一覧、動画(SWFファイル)を1セットにして管理。ラーニング・モジュールが揃ってきたら、全体を俯瞰しながら見直しをする。調整後、ラーニングコンテンツの作成を開始する。

今回のチュートリアルムービーは、前述した動画メモの段階だ。解説書の付録としては、これで十分である。もしネットコンテンツにするなら、メタ情報を埋め込んだり、SCORM規格に対応させ、再利用、相互互換性の高いパッケージにする必要がある。WBSで進めていれば、延長作業で済むメリットがある。

チュートリアルムービーの画面
[チュートリアルムービー(動画メモ)を見る]

Flash を活用したWBSについては、新たにeラーニング専用のブログを公開するので、そちらで解説したいと思う。

8月 28, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/08/23

小プロジェクトほぼ終了

[1]2012年2月までのknowledge diary プランニング終了。2012年といっても下図のコマで見ると、意外に少なく感じる。実際にプランニングノートを作ると、プロジェクト達成できないほど時間が足りないのだ。2004年も来週から9月に入る。先送りも蓄積すると手がつけられなくなる。まずは現状把握することから始める。

2012年2月までのカレンダー

[2]Flash スケッチブック実習終了。好きな街、商店街などを散策して、Flash 1ステージ1テーマを基本としてケータイで撮った写真をリアルタイムにコラージュしていく課題。部分的にケータイで撮った動画(ビデオ)を貼り込むと効果的だった。
これは、Flashの新しい活用方法として提案できるかもしれない。

Flash スケッチブックの画面

[3]Flatmotion コンセプトノート作成終了。「Flash アニメーション企画100本勝負」も終了。達成者は、3人。狭き門であった。
eラーニングの実証実験など(特に国費を使ったプロジェクト)は、

ダンボール3、4箱分のテキストを書かされるため、かなり鍛えられる。FLASH BASICのテキストもダンボール1箱分あるが、まだまだ‥である。

私の場合は、ケータイにアイディアの断片を入力して、自分宛てに送信する。1日平均10通くらいはメーラーに蓄積される。机に向かう作業は、メーラーにたまったアイディアをまとめる時だけ。アイディア出しは外出時、移動中、仕事中?におこなうのだ。ケータイは重要なツールである。

参考:2002年の課題
参考:アイディア100本勝負の抜粋

■2002年10月18日
古い雑誌やビデオなども見て、歴史から学べるところを拾い出し、年表式のアイディアノートを作成する。以下の『コンピュータはデザインに使えない』は、今では信じられないと思うが、多くのデザイナーが語っていたことだ。10年はかかる、と言われたが、普及までに4年もかからなかった。

・過去『水と空気はタダ』
 現在→ミネラルウォーターを買って飲む
 (空気を買う、という発想をしてみる)

・過去『コンピュータはデザインに使えない』
 現在→多くのデザイン作業がデジタル化された
 (デジタル化で削ぎ落とされた手作業を見直してみる)

・過去『ガムは虫歯の原因』
 現在→キリシトール配合ガムで虫歯予防
 (健康菓子、玩具菓子、ノスタルジア菓子の役割と効用を考えてみる)

・過去『学校卒業後、多くの友人とは疎遠になる』
 現在→どんなに離れていてもメールやWebサイトを通して付き合える
 (卒業後、一度も会わなくても友人関係を維持できるという新概念)

8月 23, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/08/19

モーショングラフィック・スタイルのデジタルコミック

打ち合わせまでの待ち時間、書店をまわる。
中規模の書店なら、ブログ関連書籍のコーナーが必ずある。また、増えていた。実は、ここのブログもいくつかの本で紹介していただけるようで‥(ざっと見積もって)来月4冊ほど出版されるようだ。(実際はもっと出ると思う。)このブログ本のコーナーが、Webデザイン本のコーナーをじわじわと浸食しているのが少々気になる。

ブログ本のコーナー

ある書店のコミックコーナーで、とても貴重なものを発見した。まったく目立たない棚の隅(さらに積まれている本で隠れてしまう位置)にあった。本のように置かれていたが、

CD-ROMで「デジタル・ムービー・コミック」というシリーズ。ここにあったのは、日野日出志という漫画家の作品だ。

デジタル・ムービー・コミックの写真

「デジタル・ムービー・コミック」は、Directorで制作されており、漫画の原稿を分解して、コマ単位で動画処理を施している。漫画原稿をそのまま収録したデータベースCD-ROMではなく、完全に作品化された商品だ。発行・発売は、大田出版である。コンテンツ制作は、オフィス サンサーラという会社。価格は、2,900〜3,500円。

このシリーズは、山本直樹、遊人、うたたねひろゆき、唯登詩樹、日野日出志、蘭宮涼、伊藤潤二、塔山森、つげ義春、桜沢エリカなど多くのタイトルを発売している。
‥と当時の広告に書かれていたが、私が持っているのは山本直樹だけ。かなり探したのだが他のタイトルが見当たらない。7年くらい前の商品なので、今、手に入れることは困難。

パッケージに書かれている動作環境を見ると、Pentium 75MHz以上のCPUを持つ機種、という表記。OSは、Windows 95、Macは漢字Talk7.1以上となっている。ちゃんと見られるのか不安だったが、PowerBook G4では問題なかった。と思ったが、CD-ROMドライブが爆発しような勢いで回転して、操作しなくても停止しない。しばらく見ていたが、うるさいので断念。

作品の画面

けっきょく1話しか見なかったが、面白かった。(昔買った山本直樹のタイトルは見ているので、仕様は理解している。)コミックとアニメーションの中間とも言えるが、作りは完全にモーショングラフィックである。コマの動かし方やタイミング、フキダシや擬音の扱い方など、クリエーターの高いセンスが要求されるのだ。Director やFlash の得意とする表現である。
なぜ、ネットにはモーショングラフィック・スタイルのデジタルコミックが少ないのだろう。

実は、昔(Flash 3 を使っていた頃)、デジタルコミックのプロジェクトをおこなった。Director から離れて本格的にFlash を採用し始めた時期。また、やってみたい気がするが、やはりマイナーなのか‥
以下は、Flash 3で制作したデジタルコミック。
Flashによるデジタルコミックの画面

Flashによるデジタルコミックの画面

8月 19, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/08/17

子供向けコンテンツとAUP

4月1日、Yahoo! JAPANのトップニュースに「Yahoo! ばぶばぶ オープン!」という記事がアップされた。見ると、本文はすべて赤ちゃん言葉「ばぶばぶばばば」といった感じで書かれていた。

Yahoo! ばぶばぶの画面

まぁ、これはエイプリルフールのお遊びだが、なんと2歳児が書くブログというのが公開されていたのだ。(すでに話題になっているが)「けいてぃ(KATIE)の日記」である。この手法なら、猫でも可能なわけだが、3年、5年と継続すれば人間の成長には大きな意味が出てくる。立派な成長ログに成り得るのである。

けいてぃ(KATIE)の日記の画面

さて、子供向けのブログといえば、やはり韓国の話題となる。
韓国では、Webサイト(ホームページ)のことを”HOMPY”と呼んでいる。「ホムピ」である。ブログのように簡単に運営できるサイトを”MINIHOMPY”、

「ミニホムピ」と呼ぶ。子供向けのブログサービスをみると、Blog + MINIHOMPY という多機能統合型が多いような気がする。韓国では、子供をターゲットにしたサービスが増えており、競争も激しくなっているようだ。

子供向けといっても入会するときは、当然、親の承諾が必要である。
最近よく聞くのが、「AUP:Acceptable Use Policy(アクセプタブル・ユース・ポリシー)」である。ネットワーク利用における(利用目的の制限を示した)規則のことだ。例えば、教育や学術研究に限る、というAUPを定めていれば、商用には使えない。

米国の一部の学校では、生徒、親との間でAUPを定めている。これは、かなり進んだ事例といえるだろう。子供にAUPを理解させ、個人の責任について徹底的に話し合うのだ。学校は家庭に入り込むことができないので、親が自分の責任を自覚しないといけない。そのためのAUPでもあるわけだ。

学校と契約を交わすというのは、なかなか日本では馴染まないシステムだが、好き勝手にやらせるのは問題だ。

先月のこと。知人が、子供向けのFlashコンテンツ(オンライン教育)を企画した。かなり、評判が良かったが、土壇場で見直しになってしまった。小学館の「小学六年生」自主回収事件があったからだ。知人が作成したFlashコンテンツにもアダルトサイトなどにつながる可能性があるリンクがあったのだ。

子供向けコンテンツの発注者は、かなり神経質になってきており、制作者もよく理解しておく必要があるだろう。
2年ほど前だが、こんなこともあった。

2002年11月、埼玉県が監修して県内の教育機関などに配布された(病原性大腸菌O157を学ぶための)教育ゲームに成人向けゲームの美少女キャラクターが登場して、大きな問題になった。「学校の授業にAV女優が出るようなもの」と批判された。(←個人的にこの批判はどうかと思うが‥)
埼玉県が発注した開発会社は、成人向けのゲームも制作しているところで、すでに発売していたゲームのキャラクターを使用してしまったのだ。

8月 17, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/08/10

大規模なFlashゲストブック・コンテンツ

今日の朝刊(読売、朝日、日経、毎日、産経、東京)に「スラムダンク1億冊突破記念」の全面広告が掲載されていた。広告には記念サイトのURLが記載されている。(現在、混雑していて、なかなかアクセスできない)

この記念サイトは、Flashコンテンツになっていて、なかなか楽しい。ニックネームやメッセージなどの情報(メールアドレスなどの個人情報は省略できる)を入力して送信ボタンをクリックすると、観客として登録される。
漫画の中に入ると、自分が観客として試合を観戦している。(静止画のスクロール処理)マウスオーバーしていくと、

すべての観客のメッセージがフキダシ表示される。自分は色が付いた状態で表示されるので、すぐわかる。自分をクリックすると、入力した個人情報が出てくる仕組み。

Flashゲストブックのフォーマットだが、これだけ大掛かりな広告を打っているので、膨大な登録があるはず。どうやってセグメントしているのだろう。
1億冊(累計発行部数)を超えたコミックは、「ドラゴンボール」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「ドラえもん」「SLAM DUNK」と記憶していたが?(3/24の日記)

Flashコンテンツの画面
http://www.itplanning.co.jp/slamdunk/

8月 10, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/08/08

ケータイで初めてFlashを知る人

今日、知人から「Flash」という言葉を聞いて驚いた。なぜなら、デジタルコンテンツ業界の人間ではないからだ。他業界の知人の多くは、Flashについて何も知らない。(業界から一歩出てしまうと、マイナーテクノロジーの1つでしかないのだ。)どうやらauのケータイ(新型WIN)を使っていて、Flashを知ったようだ。面白いのは、ケータイだけの技術だと思っていたことだ。彼は、ケータイで初めてFlashに触れたことになる。(多分、そんなことはないと思うが‥意識して触ったという意味では間違いではない。最近のパソコンには最初からFlash Playerがインストールされているので、意外に意識されていないのも事実なのだ。)

気になったので、コンビニに寄って、ケータイの雑誌を買った。なんと、Flashコンテンツガイドというページがあるではないか。
auサイトのページ写真

待受からミニゲーム、デジタルコミックに着せ替え、アートアニメーション等々、かなりのFlashコンテンツがあった。Flash対応FOMAのiメニュー同様、

EZwebメニューもFlashが採用されていて、とてもグラフィカルである。面白いFlashコンテンツをリストアップしてみた。

■ちびまる子EZ
Flash待受やムービー
まる子がたて笛で吹く「大きな古時計」をケータイのキーで一緒に演奏するゲームがある。 [有料:ちびコース157円(15pt)/月 まるコース315円/月(30pt)]

■ケータイ少年ジャンプ
ドラゴンボールのFlashコミック
ケータイのキーを押しながら軽快にページをめくることができる。
[有料:315円/月]

■MoMA
The Museum of Modern Art, New York.
ディスティネーション・モダン・アートというアニメーションがよく出来ている。音声は英語。
[有料:315円/月]

■待受アートパラダイス
Flash待受
クリスチャン・ラッセンのマリンアートがFlash待受になっている。
[有料:315円/月]

auのWebサイトにある「Flashコンテンツを作ろう!」(Flash Lite1.1 コンテンツ開発ページ)には、詳細な情報が掲載されている。魅力的なのは、何といっても位置情報の取得である。利用者のいる場所にあわせて、Flashコンテンツを配信できるのだ。

auのWebサイト画面

8月 8, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/07/29

アンロック・バージョン

昨日、久々に都内のオフィスに寄った。過去に作成した資料を探していたら、意外なモノを発見。Directorの開発者であるMarc Canter氏の制作したコンストラクション・キットである。

私の場合、この「Meet MediaBand Constructuin Kit」に影響されて、今日のオンライン講座がある。それほど、この商品のコンセプトは衝撃的であった。

20040729_1.jpg

Marc Canter氏の制作というのもスゴいのだが、何といっても、アンロック・バージョンとして発売したことが大きい。つまり、DirectorやPhotoshopなどのソースファイルが入っていて、

アプリケーションで開けるようになっている。

CD-ROM「Meet MediaBand」は、高度なオーサリングによって開発されたインタラクティブ・ミュージックコンテンツである。この作品のソースを全部バラしてしまおう、という商品が「Meet MediaBand Constructuin Kit」なのだ。付属しているマニュアルには、”Directorの上級ユーザーだけを対象”と書かれている。

20040729_2.jpg

当時、デベロッパー向けの上級ツールキットがない、技法について解説されているガイドブックが少ない、という状況があり、このアイディアが生まれた。ただ、製品のアンロックバージョンを売るというのは驚きであった。Directorのファイルを開いて、ソーススコア、Lingoスクリプト、さまざまなアートワークを全て見ることができ、「Meet MediaBand」の構造を解析しながら学習できるのだ。種明かしのマニュアルまで付属している。

20040729_3.jpg

私がこのコンストラクション・キットに出会ったのが、1998年頃だったと思う。
実際に発売されている商品のソースを全て公開するというのは考えられなかった。いわゆる、メイキング・コンテンツではなく、設計図やメモ、スケジュール表、その他、制作に使用した素材すべてを「どうぞ自由に活用してください」と言って、提供することに等しいのだ。

現在、私が公開している講座は、同様のコンセプトをベースにしている。つまり、実際の商品(書籍や雑誌の記事、CD-ROM、DVDなど)の素材を(許される範囲で)可能な限り公開していく。FLASH BASICなどは、書籍や雑誌記事をベースにしているし、このMAKING BOOKS ブログもその1コンテンツとして運営している。

教材を新たに作るというより、ソースファイルやスケッチ、アイディアメモ、どんな情報を参考にしたのか、制作者(私)の嗜好、考え方などをモジュール化してサイトに置くだけというのが基本的な作業。いつも言っている「暗黙知」の共有を実現したいのだ。
これは、私がデザインを本職としていないので、可能なのかもしれないが、本業である教育分野についても(「common style」という切り口で)実践しようと思っている。

「Meet MediaBand Constructuin Kit」を発見して、当時のことを思い出し、さらにヤル気が出てきた。

7月 29, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/07/21

個人運営のFlash講座サイト

Flashの講座において最も理想的な教材は、Macromedia(US)サイトにある「Drawing and Animating a Character in Macromedia Flash MX 2004」のようなタイプである。Breezeで作られているが、とにかく使い勝手が良い。ウィンドウの伸縮にもスムーズに対応してくれる。大きなディスプレイでは、大きく表示したいものだ。HTMLページだと文字サイズは変更できるが、画像のサイズは変らないので、かなり見づらい場合がある。

Macromediaのラーニングコンテンツ

個人のラーニングサイトの場合は、仕事の合間に作業するので、前述したタイプの教材を用意するのは難しい。そもそもBreezeのような高額なツールは購入できないのだ。Flash講座を公開している個人サイトは多く、検索するとたくさんヒットする。数だけで見ていくと、Flash 5の講座が最も多い。ちなみにMX 2004 の講座はほとんどない。2週間前に立ち上げたFLASH BASIC blogが、もう上位に表示されるのだから、(ブログの優位性があったとしても‥)ほんとに少ないのだろう。

FLASH BASIC blogは、テキストと画像が基本である。必要に応じて、映像やサウンドを貼り付けるだけ。個人で運営する場合、仕事が終わってからの作業は厳しい。不謹慎なことを言ってしまうが、仕事中にやらないと、まず持続できないと思う。私のようなフリーランスには何の問題もない行為だが、

組織の中で仕事をしている人は難しいかもしれない。自分の頭の中を「形式知」化するというのは、想像以上に大変なことなのだ。

言葉で説明したり、その場でやってみせることが、いかに楽か‥。テキストにしたり、必要な画像を用意する作業は特別難しいことではないが、頭の中の「知」を文字や絵に置き換えるのに時間がかかる。私の場合、もう10年近くラーニングサイトを続けているが、自然消滅する講座は山ほどあり、何度も挫折を繰り返してきた。

数年前から「教材をつくる」という発想をやめて、学習モジュールの「蓄積」にエネルギーを使っている。例えば、仕事中に新しい技法を発見したら、その手順などをデジカメの動画機能で撮っておくのだ。講座の中で説明する場面があったら、その動画データをテキストに貼り付けておく。以下は、FLASH GROOVE 2講座で参照したデジカメ・メモである。Flash をQuicKeysで動かして、自動操作させる様子を撮ったもの。

デジカメの動画機能で撮った映像

デジカメによるメモ
こういうフロー情報は、ファイル名の付け方さえ注意すれば、特に着飾る必要はない。

まったく話題が飛んでしまうが、最近「中継」コンテンツがさまざまな形に進化している。
例えば、高円寺陸橋近くの人気ラーメン店「味噌一」のライブ映像は、実用コンテンツだ。この映像は、店の混み具合をチェックするためのもの。高円寺近辺の人に限られてしまうが、地域に密着した商売なのだから、これでいいのだ。

味噌一のライブ映像

もはや伝説となってしまった中継ブログ「寝る人」。このコンテンツは、賛否両論となっているが、コメントが書けるブログでやっていることに新規性がある。(さすがに現在は更新を中止している。)

「寝る人」の画面

7月 21, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/07/17

Flashクリエーターとパーソナルマネージャー

本日発売された「Web Designing」8月号(毎日コミュニケーションズ)の特集「なぜ表示は遅くなるのか?」で、Flash の再生速度に関する実験レポートを書いた。今日、FLASH BASIC blog の怪談コンテンツにあわせて記事の内容を補足しようと思ったが、時間がなくなってしまった。更新は、まとめて明日ということに‥。

Director's MAGAZINEの写真

さて、業界にはさまざまな専門誌がある。例えば、プロフェッショナルクリエーターのための情報誌「Director's MAGAZINE」などは、有益な情報が多い。クリーク・アンド・リバーが出している雑誌なので、業界純度100%の内容だ。発行部数は3万部、

取扱書店は、青山ブックセンター、リブロ青山店、ジュンク堂書店(大阪)など数店しかない。(※青山ブックセンターは倒産してしまった。六本木も新宿もぜんぶ閉店した。とても残念である。)
写真は4年前のものだが、エージェントシステムの特集で、なかなか興味深いことが書いてあった。

Director's MAGAZINEの特集記事

フリーランスのクリエーターというのは、常に「次の仕事」のことを考えている。いつ仕事が切れるか、わからない先の見えない不安を抱えているのだ。今、順調ということは、”落ちる”芽が出てきているということだ。要するに、売れているときほど注意せよ、というくらい不安定な職業である。
エージェントというのは、仕事の継続を守ってくれる存在だ。

私もある時期、マネジメントに近いことをやってもらっていた。この頃は、毎週ワークショップやセミナーの仕事が入ってきて、週の半分はどこかで講師をやっていた記憶がある。Flash 講座に関しては、なぜか外国人向けが多く、英語版Flashに慣れてしまった。もちろん、講義中は通訳さんとコンビだ。どの国であろうと、Flash で学びたいこと、作りたいものは変わらない。Flashは世界で使われているツールなんだと痛感した。(日本で外国人向けのFlash講座というのは、ある業界において度々発生する、そういう需要がある。)
セミナーの講師などで全国をまわりたい人は、絶対にマネジメント会社を探すべきだ。自分のマネジメントの話なので、人材派遣とは異なる。

SUNNY SIDE UP」という会社がある。スポーツ選手やアーティストと契約して、エージェント、マネージメント、肖像権の管理、メディア出演、出版等のコーディネートなどをおこなう。サッカーの中田英寿やテニスの杉山愛、プロ棋士の高橋和、スポーツライターの乙武洋匡など多数、この会社と契約をしている。水泳の北島康介も(昨年、世界新記録で話題になった頃)ここと契約した。契約後、髪を赤く染めたのだ。急にオシャレになるスポーツ選手の影にマネージメント会社あり、である。
余談だが、サニーサイドアップは、中野郵便局の隣にあるワンルームマンションの1室からスタートした会社だった。19年前の話だが‥。私はこの頃、高円寺にいた。(東京の人しかわからない話だ。)

スポーツ選手に限らず、作家・漫画家、イラストレーター、写真家、料理人などのクリエーター、大学教授や評論家などの文化人をマネージメントする会社もある。クリエーターは、交渉下手の人が多いので、マネジメントしてもらった方が、仕事に集中できるのだ。

有名、無名関係なく、フリーランスでやっていくなら、マネジメント会社やパーソナルマネージャーについて考えてみることをお薦めしたい。もちろん、パーソナルマネージャーはボランティアではないから、契約するクリエーターで稼げるかどうか判断する。要するに、この人で仕事を取ってこれるか入念に調べるのだ。海外のクリエーターは、まずレジュメビデオを作って、エージェントのところに持っていく。このビデオは、音楽アーティストのPVのようなものだ。日本の環境とは違うから、同じようには語れないが、少しでも意識していればチャンスを逃すことはないと思う。
若い人の場合は、クリエーター志望、パーソナルマネージャー志望でコンビを組んで、試行錯誤しながら活動してみてはどうか。失敗も多いと思うが次につながるはずだ。

今が旬ギリギリのFlashは、狙い目と聞く。ショートムービー系のネット広告などアドバテインメントの需要が高いからだ。パーソナルマネージャーがクライアントをまわるとき、Flashは(リッチメディアの中でも)反応が良いらしい。
私個人の考え方としては、クリエーターの個性とか世界観で売ってほしいので、Flash云々でアプローチするやり方は安易のようにも思える。ただ、オリジナリティで勝負すると途端に狭き門となるのも事実だから、きっかけとして考えてもよいのか‥。

参考:クリーク・アンド・リバー社(クリエーター向けページ)
国内最大のクリエーター・エージェンシー。仕事の契約、報酬交渉、事務手続きなど、エージェントにサポートしてもらうには登録が必要、当然だが面接もある。実績や要望などを聞かれる。

7月 17, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/07/15

Flash上級者のヒューマンエラー

某半島の南海岸沿いに長く滞在しているため、「ID for WebLIFE*」の発売日、現場をまわれなかった。注目商品の発売日には、必ず、新宿〜秋葉原などに出かけるのだが、今回は無理であった。売り場の空気から得るものは大きいので残念。

ID for WebLIFE*オフィシャルサイトの画面

オフィシャルサイトを見ると、用意されていたすべてのコンテンツが公開されていた。開発チームが楽しんで作り上げた商品なので、

熱の入れ方が違う。コンストラクション系のお役立ちアプリケーションは、「クールなものは売れない」「かっこいいものは売れない」(例えば、クラブのフライヤーみたいな尖ったかっこよさは受け入れられない)と言われているが、この商品は一般層にどう評価されるか、見ていきたいと思う。(一般層に売れるコンストラクション・ツールは、その国の風習、しきたりを取り入れたものがいいのだ。)

ID for WebLIFE*の要である「カートリッジ」(SWF形式のプラグイン)は、無償提供されるSDKで自作することができる。テンプレートを改変する簡単な方法とスクリプトで記述していく方法がある。マクロメディア社と「カートリッジ開発セミナー」を共催していくようなので、詳細はそこで確認したい。

自動制作と言えば「ホームページ制作王」だ。ホームページビルダーにも抵抗がある(要するに”制作する”ことが障害になっている)一般層に売れている。最近は、ブログに流れているのだが。
ID for WebLIFE* とホームページ制作王の対象ユーザーは趣味、嗜好において異なるが、一から制作しないというコンセプトは同じだ。Flash という媒体で展開したのは、ID for WebLIFE* が初である。心配なのは、”Flashという文法”に一般層が慣れていないことだ。これは、外国人が少女漫画を読めないことに等しい。
デザイナーがよく陥る問題なのだ。私も本を出版した後に、読者からメールをいただいて気付くことがある。詳しいが故に起こしてしまう上級者だけのエラー。Flashの世界観をまだ持っていないゼロ初心者の視点は、予想外のところにあったりする。

先日、「Motion」のプロモーション映像を見た。徹底したオブジェクト指向、なかなか素晴らしい出来である。モーショングラフィック制作のツールというのは、ビヘイビアとリアルタイム・プレビューが命である。Motionは、まさにこの2つの条件をクリアしている。税込みで、31,500円である。そろそろ発売される。
ビヘイビアが充実していて、無限のバリエーションを駆使できる自動ツールだが、素人お断りのプロフェッショナル仕様。3万円でもプロ向けの道具なのだ。推奨システムや連携するアプリケーションを見れば、すぐ分かる。例外は、クリエーター予備軍の学生たちとヘビーなビデオ系アマチュアクリエーターの方々である。Motionは、どこで話題になり、どういう雑誌に取り上げられるか‥明確にわかる商品といえる。

7月 15, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/07/13

ケータイFlashでセンスを磨く

世界中のFlashサイトを毎日探索しているが、洗練された感性に出会うことがある。これらのクールな作品は、技術ではなく感性で見せているので飽きがこない。「東京プラスチック v.2」などは、絵の大きさ、空間構成が抜群にうまい。人間でいえば、目、鼻、口のバランスが良く、プロポーションも最高、ということになる。

東京プラスチック v.2の画面

どんな人でもスキーマが形成されることによって、洗練される。ここで言うスキーマとは、人間観とか人生観というより、

知覚、認知、思考のバランスよい枠組みのようなもので、曖昧に言えば「勘」である。自動車の車両感覚における縦列駐車をイメージしていただきたい。スキーマが形成されない限り、縦列駐車は下手なまま変らないのだ。

私は学校という現場で10年以上、学生の成長を見てきた。スキーマが形成され、飛躍的に洗練されていく学生を何人も確認した。センスがいい、とか素晴らしい感性、と言うのは簡単だが、「どうしてセンスが磨かれたか」そのプロセスが重要だ。

Flashは、アニメーションツールとして見れば、トゥイーン機能しかない実にシンプルなツールである。やれることは限られている。だから、魅力的な作品というのは、最先端でテクニカルなものか、ベーシックで感性豊かなものが大半だ。最先端な作品は、驚きと期待感を与えてくれるが、古びてしまう運命にある。時代と共に生まれ消えていくのだ。感性で構築された作品は、オリジナルを残しつつ、その時代のテクノロジーにも乗っけることが容易である。

感性を磨くというのは、スキーマを形成するということだから、当人の活動も重要だが、環境の影響は想像以上に大きい。例えば、自分のまわりにFlashの達人が2、3人いるだけで、数百倍有利となる。そばにいなくても可能性はある。(影響力は小さくなるが)達人の日記サイトを毎日ながめるだけでも効果があるのだ。感性を磨くには、学習、経験、そして影響力の強い環境を考える。
感性が磨かれると、日々退屈しにくいのも特徴だ。結果的に良い循環が生まれてくる。

昨日「Macromedia、KDDIとFlash Liteで戦略的ライセンス契約を締結」というプレスリリースが公開された。これで、ドコモだけでなく、auの携帯電話でもFlashコンテンツが扱えるようになった。Flashに対応したCDMA 1X WIN 新機種は、来月中旬に発売される。バイブレータの動作指示や端末情報の取得 (音量、電池残量、電波状態、日時/曜日など) 、GPS機能との連携などが、可能となり今までにないFlashコンテンツが作成できるようになった。
ディズニーやバンダイネットワークス、ジェイ・アニメ・ドットコム、サイバード、集英社などのコンテンツは、次々とFlashに対応した。

感性を磨く(スキーマを形成する)学習に、携帯電話向けのFlashコンテンツを取り入れるのは効果がある。ガチガチの制約の中で考え、他人の作品を積極的に見てまわる良い機会になる。最新機能を使った”サンプル”は山のように出てくるから、ベーシックなかっこ良さが注目される絶好の見本市として捉えることもできるのだ。

7月 13, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/07/09

FLASH BASIC のネタは20年前の雑誌から

7/1から公開している「FLASH BASIC blog」、今日が9回目となる。少量だが、毎日公開しているので今月は31の記事が蓄積される。8月(31回)、9月(30回)、10月(31回)、11月(30回)、12月(31回)ということで、年内は183回更新される予定だ。(もちろん、休日などは公開設定の機能で自動更新している。年末などもそうなるだろう。)

さて、FLASH BASIC blogのネタ探しだが、実は(過去に実施した講座の)焼き直しが多く、新規のものは少ない。ただ、必ず定期的にチェックするものがある。昔の雑誌だ。
例えば、先日参考にしたのは、

1986年1月に発行された「月刊ログイン」。(現在も同名の雑誌が発行されているが、内容はまったく異なる。)

当時の月刊ログイン

特集は「パソコンアニメーション」。PC-8801やMSX2で作成するアニメーションについて書かれている。Flash 講座の技法などは、こういう古い雑誌から学んだ。(ヒントを得たと言った方が正しいかもしれない。)ほんとに勉強になるのだ。18年以上も前の出版物だが、今でも教科書のように使っている。

パソコンアニメーションの特集記事

「FANTAVISION」(Apple II用の有名なソフト)というアニメーションツールの制作解説を読んで、シェイプトゥイーンのアート技法を見つけ出したし、「カリグラフ コンストラクション」(PC-8801用のアニメーションソフト)から、ストローク・バリエーションの概念を学んだのだ。
(下の写真は、ゲーム理論の記事)

ゲーム理論の特集記事

2Dデジタルアニメーションの基礎は、20年前から変わっていない。Flashでアニメーションを作っていて、いつも感じることだ。MSX2やX-68000 を使っていた時も、まったく同じ考え方でサンプルを作っていたし、Mac IIが出たときも同じである。

この当時のパソコンは、現在のFOMAの液晶解像度より低いし、512色中8色しか使えないというグラフィック機能。やっとフロッピーディスクが標準搭載された頃である。(当然だが、ハードディスクはない。)ちなみに本体のメモリは、192KB。それまでは、音楽のカセットテープで記録していたのだ。
テレビでは、「パソコンサンデー」という番組が放映されていて、サンプルプログラムを副音声で流していた。それをカセットテープに録音する。今でいえば、データのダウンロードと同じこと。

こんな環境なので、アニメーションを作るにも”工夫”が必要となる。8色でどう綺麗なグラデーションを表現するか、少ないメモリでどう動かすか、等々。前述した「FANTAVISION」は、レンダリングしながらアニメーション表示するベクタ系のツールなので、基本的にFlashと同じ。転用できることは意外に多いのだ。

興味のある人は、神保町あたりで探してみてはどうだろう。(東京近郊の人に限定されてしまうが、神保町でさえ‥どのくらい売っているか分からないのだ。)

7月 9, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/06/19

クリエーターの関係作り

昨日は、会議で東京に行く日だったので、強引に6件の打ち合わせを集め、なんとか消化できた。悲しいかな東京から発信しないと全国に伝わらないことが多々あるのだ。いくらネット社会になっても、人とのダイレクトなつながりは無視できない。たとえ、私が沖縄に住んでいても、月一で東京に行かないとダメだ。航空運賃は高いが、東京という窓口を利用しないわけにはいかないのだ。

打ち合わせの合間、書店や家電量販店をまわる。
Flash Creator」(通称、フラクリ)が大量に陳列されていた。隣には、「ホームページ制作王 6」が、これまた大量に並んでいる。メーカーの営業さんが、

忙しそうに動きまわっていた。こうやってショップをまわって、商品やパンフを補充したり、POPを付けないと埋もれてしまうのだ。

家電量販店のコンピュータソフト売り場

書籍のフロアへ行くと、「FLASH OOP」が出ていた。(Flash MX 2004本、これで16冊目となる。)上級者向け‥というより開発者向け、待望の1冊である。こういう本を待っていた人は多いと思う。さすがに私には高度すぎて、難解なものだが、複数の著者がテーマを担当して執筆しており、Flash プログラミングの解説本としてクオリティが高いと思った。開発者向けの硬派な1冊、お薦めする。

Flash で制作された作品が多数展示されているイベントに寄ってみた。
こういう場所に来ると、埋もれている才能について考えてしまう。なぜ、こんな”スゴイ”人が「仕事がない」なんて言ってるのか?
総じて言えることは、環境だ。周りに拾い上げてくれる人がいなければ、どうにもならない。友人、知人や一部のクライアントの評価で止まっている状態なら、得られる仕事にも限界がある。

過去、12年間の先生業から学んだことがある。
それは、from to relation 要するに、関係から関係〜ということだ。努力すれば実るというのは間違いではないが、誰かに評価されない限り、展開していかない。評価がある特定の人で止まっていてもダメで、次の人に伝わっていかないと先に進まない。

誤解を恐れずに言うなら「的を絞った人付き合い」ということだ。
待望の仕事というのは、ダイレクトに来ることもあるが、複数の人や出来事を通過してやってくる場合が多い。from to relation 関係から関係へ〜である。

例えば、Webデザインの仕事を増やしたいと考えているなら、イベントや勉強会、商品説明会、他のデザイナーの展示会など、積極的に出ていった方が良い。(商品説明会などは難しいが、)勉強会や展示会などは、名刺交換しやすい空間だ。それに同業者であれば、名刺交換の勇気などは微々たるものだ。関係を作らなければ、次の関係は生まれない。後々の期待などせず挨拶のつもりでいいと思う。
注意点は、過剰な積極性は歓迎されないので、謙虚というセンスは身に付けた方がいい、ということだけ。

芸能界やスポーツ界のように、スカウト専門の人が少ない業界では、自分が関係を作っていくしかない。そもそも、待っていて仕事がくるというのは”奇跡的なこと”くらいに考えておいた方がよいのかもしれない。(パーソナルマネージャーと組んでいて、役割分担が明確になっているクリエーターは別である‥)

そんなことをダラダラ思いながら、房総半島に戻ってきた。
これから、ホテルで拘束される。缶詰である。

6月 19, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/06/15

”エバンジェリスト”というクリエーターのサイドビジネス

デジタルステージの「ID for WebLiFE*」が、来月9日(金)、いよいよ発売。価格は、税込みで20,790円だ。インフォメーションサイトでは、作成サンプルを見ることができる。
「カートリッジ」の開発セミナーは、マクロメディア社と共催すると聞いている。(実は楽しみにしているのだ。)プロのデザイナーが作成した半自動テンプレート集というのは、過去いろいろあったが、あまりにセンスが良すぎて失敗している。カッコ良すぎると一般には売れないのだ。この点だけ、少し心配。購買層のメインがデザイナーとか学生さんでは広がらないからだ。

ID for WebLiFE*のゴージャスなインターフェースとは対照的な「ホームページ制作王 6」、わりと売れているようだ。家電量販店などのソフトウェア・フロアでは、

かなり大きなスペースを確保している。Webサービス込みだし、ユーザーサポートセンターがしっかりしている商品。こういう売り方は安心感を得られる。

個人的には、メーカーが新商品を発売する際のキャンペーン、イベントにとても興味がある。
だから、ソフトの発売日にはわざわざ新宿や秋葉原へ出向くのだ。どんなデモンストレーションをやっているのか、どんなグッズを作成したのか、動いているのは社員かコンパニオンか‥等々、興味は尽きない。

クリエイティブ系のソフトの場合は、プロのデザイナーに依頼して、作品を公開したり、デモを実演してもらうパターンが多い。大量の販促物に載っかって自分の作品が広まるので、デザイナーにとってもチャンスである。過去、エバンジェリストとしてブレイクした人は多い。米国には、エバンジェリストが本業になってしまったデザイナーがたくさんいて、売れっ子は世界中を飛び回っている。イベント会場でデモを実演したり、解説本を書いたり‥と、メジャーソフトの伝道師は忙しいのだ。

私もA社のエバンジェリスト(←当時は意識していなかった)をやっていた時期があって、イベント会場を駆け回ったことがある。毎日のように新幹線に乗って、大変だったが、ボストンにも行けて、MITのネグロポンテ氏にも会えて、テトリスの開発者とも食事できて‥その数年間に得たものはあまりに大きい。現在の仕事につながる重要な財産になっている。

どうしてエバンジェリスト(のようなもの)になったかというと、単に”おたく”だったからだ。(書いてしまおう‥Macおたく。)当時、環境に恵まれていたこともあるが、とにかく熱中したのが良かった。私の場合、熱中すると不器用になる。それが良いのだ。器用すぎると周りが見えすぎて、好きなことでも小刻みにブレーキを踏んでしまうからだ。

現在は、Flash というソフトに熱中している。視点は、道具論である。Flash がなぜ登場し、これだけ普及したのか、そして、どういう形で消えていくのか(←消えていない)、道具としてのライフサイクルを検証していきたいのである。

Flash の歴史の中で最も大きな動きがあったのは、実験バージョンと言われるFlash 5 である。キャンペーンも凄かった。下の広告を見てほしい。このポスターは地下鉄などにも貼ってあった。「BE A WEB DESIGN SUPERHERO.」というキャッチコピー、www.flash.com というキャンペーンドメインなど、とにかく派手。抽選のプレゼント景品は、スノーブレードだった。

Flash 5のキャンペーンポスター

Dreamweaver 3 のキャンペーンポスターはもっと凄くて、鞭を持ったSMの女王さまが登場。コピーは「完璧。」である。Flash と比較した場合、少々ハズしていたような気がするのだが‥(まぁ、意気込みは感じる。‥と言っておこう。)

Dreamweaver 3のキャンペーンポスター

6月 15, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/06/06

Flash アンダーグラウンド

今日、どうやら関東も梅雨入りしたようだ。
金曜は、浅草で雑誌の打ち合わせ、浅草橋で教育関連の勉強会、秋葉原で取材。
写真は、秋葉原駅前のビル工事風景。秋葉原をIT拠点の実証フィールドにする「秋葉原クロスフィールド」である。

秋葉原駅前のビル工事風景

建設ビル

秋葉原クロスフィールドには、東京大学がいち早く進出を決めたようだ。秋葉原にどれだけ大学の拠点が集結するか、興味がある。クロスフィールドができると、

ICタグなど、新しいテクノロジーのテストマーケティングが頻繁におこなわれるようになり、まさに実証フィールドと化す。

産学連携拠点として話題になっている秋葉原だが、一方でアダルトDVDの自動販売機(12/28の日記で紹介)が家電量販店の入り口に堂々と設置されている街でもある。(この自販機、免許証をかざすことで購入できるのだ。東京都は「年齢識別装置の義務化」という方針を打ち出しており、都内のアダルト系自販機の90%にこの装置が取り付けられている。)

家電量販店に入ると‥
AVのフロアにはDVDレコーダーやオーディオ製品などがあるが、エスカレーターで1つ上がると、またAVのフロアがあったりする。大人しか入れないフロアだ。こちらの階の方が活気がある。もちろん、間違って家族連れなどが入ってこないように工夫されているのだが。

電気街から欲望カルチャーの開放地として日々発展している街であることも魅力なのだ。
すごいと思うのは、個人制作のコンテンツがパッケージとして流通していることだ。(無地のパッケージに無地のCD-ROMが入っているだけという売り方。)オンラインでも買えるようだが、わざわざ秋葉原に来てパッケージを買っていく人も多いようだ。
よく言われる「ヨドバシカメラのアダルトフロアではポイントカードを使わないお客が多い」という心理に近いものがあるのだ。簡単に言えば、商品の購入記録を残したくないということ。

個人制作の場合、Flash コンテンツが増えていると聞いた。ただ、ベクトルグラフィックはほとんど使われず、ビットマップ素材で構成されたものばかり。画面全体がスクロールしたり、ズームアップすると、波打つような症状が出てしまうのでFlash は敬遠されていたはずだが、やはり‥Director は高額ということなのか。

個人制作と言っても、お店に置く商品なので、売れるものであることが絶対条件だ。(棚の占有率を考えたら当然のこと。)

‥という選別もあって、中には、Webデザインでもそう見られない高度なテクニック、斬新な動的表現を使っている作品もあり、もしかしたらプロのクリエーターがサイドビジネスとして制作しているのでは?と思ってしまうことがある。例えば、モーションブラーなどの表現もすごく工夫していて新しい(‥どういう安全な書き方をすればよいのか分からないので割愛させてもらうが‥。)あと、アルファ付きPNG画像を使わず、”マスクレイヤー抜き”で精度を上げる試みも見事だったりする。

私は、この分野の創出パワーには常に関心があり、ビデオ、CD-ROM、ネット、DVDなど時代を追いながら見ている。
とにかく、(表舞台には出ないという前提があるから)カッコつけていないのだ。意図が直接的で分かりやすいし、創作者のハマりぐあいも濃いのである。
過去に「Flashアンダーグラウンド」というテーマで講義をしたことがあるが、テクノロジーも進化したので、また企画中である。

余談だが‥「INTERNET magazine」の来月号(現在発売中の号はブログ特集)は、「サイト構築者必見の秘密がいっぱい! ウェブビジネスはアダルトサイトに学べ」という特集が組まれている。
こういう視点は、良いと思う。
アンダーグラウンドな雑誌では何度も繰り返し掲載されるテーマだが、メジャー雑誌がどういう切り口で取り上げるのか興味がある。

6月 6, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)

2004/05/18

ビヘイビアを考える(Director 7 Lite から学ぶ)

1999年12月、「Macromedia Director 7 Lite」が日本で発売された。(世界同時発売ではなく、まず日本で発売されたことが重要である。)私も覚えているが、Director のライト版がリリースされたというのは衝撃的であった。まさに待望の商品だったのだ。価格は19,800円。

Director 7 Lite発売の記事

当時は、すでにネットコンテンツが主流となり、Shockwave による配信を前提とした仕事が増えていた。Web は、

アマチュア、プロ問わずWebサイトを公開し、さまざまなコンテンツが登場、玉石混淆の世界であった。
オーサリングツールの世界標準だったDirector は、プロ用のツールであったが、「Shockwave 専用のDirector があってもいい」「むしろ必要とされているのではないか?」という声が出てきたのだ。Shockwave 制作専用にして、機能を限定、安価にすれば、アマチュア層に受け入れられる魅力的なツールになると思ったのである。

当時、米マクロメディア社は(Tom Hale 氏のインタビュー:design plex 2000.2)、「米国にはそういう(ビジネスとして成り立つ)市場はないが、日本にはホビーユーザー、コンシューマユーザーに向けた市場があるのではないか」、さらに「日本はゲーム王国という印象がある、Director Lite でどんどんゲームが生み出されていく状況になれればいい」と述べている。

Director Liteを起動するとスタートアップ画面が表示されるが、そこには「Let's Create Shockwave Games」と書かれているのだ。「Web で楽しめるミニゲームをたくさん作ってください」という思いが込められている。
つまり、日本市場にターゲットを絞ったバージョンだと言える。新たに開発したのではなく、すでに存在していた(機能を制限した)アカデミック版に日本からのリクエストを追加したのが、Director 7 Lite なのである。

さて、Director Lite の仕様だが、何と言っても売りは「ビヘイビアライブラリ」である。ビヘイビアを使用することで、スクリプトを記述しなくてもインタラクティブな仕組みが構築できる。秀逸なのは、付属するチュートリアルである。マクロメディア社は、このチュートリアルを製品の重要なアイテムとして位置付けていた。

ビヘイビアについての雑誌記事

Director Lite は、スクリプトウィンドウやメッセージウィンドウを開くことができなかった。つまり、スクリプトを記述することができないのだ。そのためのビヘイビアだと言えるのだが、このビヘイビアも”誰でも簡単に”というものではない。親切丁寧なチュートリアルを付けているくらいだから、初心者にとっては何らかの補助が必要なのだ。

FLASH MX 2004 にもビヘイビアが搭載された。コンセプトは、Director Lite のビヘイビアに近い。FLASH の場合は、[アクション]パネルのノーマルモードを廃止した。但し、完全にブラックボックス化したわけではないので、ビヘイビアに全て頼る必要はない。そもそも「ビヘイビアを使えば、スクリプトの知識がない初心者でも簡単に‥」とは(大きな声では‥)言っていないはずだ。あくまで、作業の自動化・効率化というアプローチなのである。

Director Lite の狙いは素晴らしかったのだが、ビヘイビアに依存した制作というのは意外に窮屈だったのではないだろうか。ゲームなどのコンテンツ制作を考えたとき、アマチュアにとってもスクリプトというのは魅力なのではないか、と思うのである。LINGO要らずのビヘイビアではなく、支援ツールとしてのビヘイビアとして提供されたら、どうだったのだろう。(開発コストのことを考えたら、困難だったのもしれないが‥)

5月 18, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | | トラックバック (0)