コンテンツホルダーとして「2011年までの時間」を考える
7月12日(火)朝4時起床、気温21.8度、外はすでに薄明るい。昨日はプライベートな雑務に追われてしまったので、今日は午前中を有効に使おうと思う。
朝刊(日本経済新聞)のトップニュースは「日テレ、番組ネット配信 1年以内に1万本以上」である。日本テレビは、10月から自社番組を有料配信する。「第2日本テレビ」(仮称)という番組配信用の会員制Webサイトを開設して、100万人以上の視聴者を確保する計画。

インターネットで教育を配信する事業(とりあえずeラーニングとしておく)を考えている人との意見交換では、2011年(平成23年)についての話題が多い。私も「2011年」までに達成したい目標があり、そのために生きているような‥少々大袈裟だがそれほど「あと6年間」という時間を重視しているのだ。
インターネットの幻想第一幕が終わろうとしている。「自分のアイディアを生かせるメディア」というのは事実だが、今後そう簡単にはいかなくなる。これはインターネットが普及し社会と密接になってきたからだ。簡単に言えば、(パソコンが使えない)子供やおばあさんも利用するツールになるということだ。ネットスキルもセキュリティの意識もないユーザーが増えるのは当然のことなので、法的整備などが進む。そして規制も増える。
5年前に作成したeラーニング事業計画書を見ると総予算が現在のものより低い。1/10くらいだ。逆の言い方をすれば、当時のアイディアを今やろうとすれば10倍近くの費用がかかるのだ。その理由は、この日記に散々愚痴ってきたので割愛するが、実証実験などを行っている人などは痛感していると思う。
日本テレビは有料配信サイト「第2日本テレビ」のサーバー設備投資に10億円弱を投じる。そして、セキュリティ対策や最先端の複製防止機能などを導入していく。事業モデルは、やはり広告である。視聴者(会員)の”個人情報”を最大限に活用して企業スポンサーを集める。
私たち教育分野の人間はコンテンツホルダーとして大手と組むか、アイディアだけを売るか、膨大な資金を集めて自前で行うか等、選択肢を絞っていく必要がある。2011年7月24日の「停波」を見据えたスケジュールというのは実に大きいものだ。これは単にデジタルテレビ完全移行という話ではなく、もっと生々しいもの。
私はコンテンツホルダーという立場を選択した。アイディアを売るには実証実験を行う必要があるのだが、これがほんとに大変。平成11年に国費を使って行った時は、企業(ソフト開発)、大学(統計)、制作会社(ネット教材開発)、その他、実証実験校(6校28名の教員)等々、たくさんの人たち、そしてダンボール10箱分くらいの資料提出など、かなりの力業を要した。とても現在の立場で仕切ることはできない。実証実験でアイディアを「形」にしない限り、単なる思いつきとして扱われるので必須の作業なのである。
‥ということで無理、となる。
私が今できることは教育コンテンツを生みだすこと、そして買い付けもできる目を養うことだ。書籍の作り込みに力が入ってしまうのは、このような意気込みが影響しているのだ。まぁ、ハードルを高く設定して締め切りを守れない状況が続くのは問題だが。(最近、マネジメントされる立場となり、やっと改善されてきた)。
カバンの中には「2011年までのカレンダー」が入っていて、電車の移動などで「6年間の流れ」を目で追っている。今朝の「日テレ、番組ネット配信 1年以内に1万本以上」というニュースは、ほんの入り口手前のところか。
7月 12, 2005 [01ms1]monkeyish studio | Permalink
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