レガシーブラウザの呪縛から開放されて‥[SWDメモ]
時代遅れになってしまった古いシステムのことを「レガシーシステム」と言う。レガシーシステムを残すことによって、新しく導入するシステム運営の障害となる場合がある。これはシステム更新の重要な課題として扱われる。
IE4.x、Netscape4.x以下をレガシーブラウザ、2000年以降にリリースされたものをモダンブラウザ、携帯電話用や音声ブラウザなどをオルタナティブ・ブラウザと呼ぶ。(用語として定着したものではない。)現在、Webデザインの現場では、レガシーブラウザをどう扱うかというテーマに変化が見られるようになってきた。簡単に言えば、以前ほど固執する場面が少なくなってきたということだ。
レガシーブラウザに対しては、等しく情報を提供できれば(基本情報が欠けてしまうことは許されないが)、見栄えは犠牲になってもよいという判断が大勢である。それよりも、SEO対策やアクセシビリティ配慮をサイトポリシーとして打ち出す方に予算がまわっているようだ。
モダンブラウザにおいては最高の見栄えを要求されるが、Webクリエーターが頭を悩ます問題は、マシンアプローチの作業にかかる労力が評価されていないこと。リニアライズなどの隠された作業は、なかなか大変だ。制作費見積もりの見直しを早々に始めた方がよいかもしれない。
レガシーブラウザの呪縛から解放されても、新たな要求が次々と突きつけられる。日進月歩の世界では、やむを得ないことだが、今の時期はとくにポッカリと穴があいている状態。具体的な方法論が専門誌などで紹介されていないし、解説本もない。(今のところ、ビジネス誌の範疇なのかもしれない)参考にできるソースはネット上に溢れているが、収集・編集された記事は少ない。
納品後にクライアントから「もちろんSEOには配慮してくれましたよね?」と言われ、「そんな話してたか??」と真っ白になるクリエーターの話を聞くと、まだまだ”おまけ”扱いが多いのかもしれない。
今後、(マークアップエディターなどがいて)分業が確立しているプロダクション所属のクリエーターが最先端をいき、そのノウハウが専門誌などに流れ(特集記事で紹介され)、フリーのクリエーターに下りてくるのは、もうしばらくかかる。さらに時間が進めば、蓄積されたノウハウが、DreamweaverやGoLiveなどのプロフェッショナル・オーサリングツールに採用されるはずだ。
近い将来をイメージすることで、今、何を伝えるべきか見えてくることがある。リファレンス本ではないので、とても重要なことだ。もう少し、取材やヒアリングを続けてみよう。

※[SWDメモ]が付くエントリーは、1月発売予定Webデザイン本の執筆メモを断片的に掲載したもの。(2004/12/2)
12月 2, 2004 [01bm1]本の執筆メモ公開中! | Permalink
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