応用ソフトウェアのバリューチェーン[2]
昨日、Flash ムービーを作成する際、素材作りにAdobe Photoshop を使用すると書いた。Studio MX 2004 を買っているので、Fireworks は持っているし、機能に大きな不満もない。では、なぜPhotoshop を使うのか?
完結に言うと、私の周りにPhotoshop ユーザーが多いからだ。これは、重要なことである。データのやり取り、ノウハウの共有など、利点は多い。プロのクリエーターだけではない、アマチュア層もPhotoshop だ。アマチュアの場合は、Photoshop Elements が対象となるが、もう‥圧倒的である。これは、バンドル(bundle)戦略の成果である。パソコンを買えば、プレインストールされているし、デジカメを買えば付いてくる。
例えば、初心者向けの画像処理解説本を作るとすれば、やはりユーザーの多いPhotoshop Elements になるだろう。初心者向けのデジカメ写真講座などにも都合がいい。

Adobe 社は、Photoshop Elements 3.0 と Premiere Elements をリリース(11月中旬出荷予定)した。最近のパソコンには、DVD ドライブが標準で搭載されている。オリジナルDVD を制作できる機種も増えている。もし、(今後発売されるパソコンやデジタルビデオなどに)Premiere Elements のバンドルが適用されたら、
強力なバリューチェーンが期待できる。
Photoshop Elements 3.0 と Premiere Elements の連携は当然”売り”になっているし、Photoshop Elements ユーザーがステップアップするときの障害も少ない。2つのソフトをセットにしたアップグレードパッケージは、13,440円(税込み)である。しかも、この価格は”乗換え版”と同じなのだ。
バリューチェーン(Value Chain)というのは、最終商品に至るまでのプロセスに関連した企業間の価値連鎖のことだが、(解釈を少しだけ変形させると‥)クリエイティブワーク・フローに当てはめることもできる。
Adobe 社の Elements 攻勢は、アマチュア層を取り込むだけではなく、次の扉も用意している。Photoshop Elements ユーザー限定のPhotoshop CS アップグレード特別価格(期間限定)は、本体50,000円だ。(通常価格より33,000円安い。)
Webデザインは、アマチュアが楽しめる娯楽要素が曖昧なので、Elements 攻勢は難しい。どうしてもプロフェッショナル・ターゲットにして高額商品をラインナップしていくしかない。この分野では、Macromedia 社が一歩先を歩いている。だからこそ、アニメーションに特化した安価なFlash というのは、微妙なのだ。
10月 27, 2004 [08ac1]ツール関連[コラム] | Permalink
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