ページ記述言語の衝撃
過去、影響を受けた人物はたくさんいる。「アンロック・バージョン」で書いたMarc Canter氏は、Director の開発者であり、MacroMind(現在 Macromedia)の創設者である。”オーサリング”の概念をわかりやすい形で持ち込んだことに共感した。

Adobe 社を創設したJohn Warnock 氏にも影響を受けた。PostScript の開発者としても有名だ。Illustrator 88 が日本でリリースされた頃、Apple(森ビル)で勉強会がおこなわれた。このときの衝撃は今でも忘れていない。PostScript で記述したロゴデザインをレーザープリンタで印刷するデモには驚いた。「スクリプトを書いただけで、版下が出来てしまった!」と大騒ぎ。(16年前の話なのでご了承を‥)
この頃、MdN を立ち上げる前の猪股さんが、
エバンジェリストとして活躍されていた。私は学校でのデジタルデザイン授業の構築でずいぶんお世話になった。Mac をデザインに利用して授業を運営している学校は、まだ日本になかったのだ。(多摩美の二部が少し前にMac IIを導入していたので、参考にさせていただいた。)新しいテクノロジーを普及させるには、積極的に啓蒙活動する人が必要だと痛感したのも、この時期である。

Illustrator のツールとしての凄味は、PostScript を書かなくても図形やテキストを出力できることにあった。アプリケーション・ソフトウェアのダイナミズムである。作業が一変してしまうから恐ろしい。当時、Adobe主催の勉強会が定期的におこなわれていた。John Warnock 氏も来日して、ピザを食べながらワイワイガヤガヤ雑談する。クリエーターの皆さんは、新しい技法を公開したり、なかなか有意義な時間であった。
Marc Canter氏の”オーサリング概念”やJohn Warnock 氏の”ページ記述言語”のように、革新的な技術や概念は毎日のように登場してきたが、時代に受け入れられず消えてしまったものが多い。新しいテクノロジーを育てるには、地道な活動が必要だ。イノベーターを集めた勉強会やエバンジェリストの活動支援などは、とても重要。特に、アプリケーションの開発者とクリエーターが気軽に雑談できる場があればよいと思う。
Flash の未来を考えた時、商品ブランドでどこまで引っぱることができるのか興味がある。”何でもできる”Flash のアドバンテージをどう絞り込むか。ブロードバンド環境の加速、ビデオフォーマット、映像に埋め込むメタデータなど、気になるキーワードを重ねながら考えてみたい。
参考:
1995年6月発行のWIREDに掲載されているJohn Warnock 氏のインタビュー「情報伝達のパラダイム・シフト」は、今でも参考になる内容。興味のある方は‥
どうすればいいのだろう? BOOK OFF などを探すしかないのかも‥
9月 26, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] | Permalink
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