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2004/07/13

ケータイFlashでセンスを磨く

世界中のFlashサイトを毎日探索しているが、洗練された感性に出会うことがある。これらのクールな作品は、技術ではなく感性で見せているので飽きがこない。「東京プラスチック v.2」などは、絵の大きさ、空間構成が抜群にうまい。人間でいえば、目、鼻、口のバランスが良く、プロポーションも最高、ということになる。

東京プラスチック v.2の画面

どんな人でもスキーマが形成されることによって、洗練される。ここで言うスキーマとは、人間観とか人生観というより、

知覚、認知、思考のバランスよい枠組みのようなもので、曖昧に言えば「勘」である。自動車の車両感覚における縦列駐車をイメージしていただきたい。スキーマが形成されない限り、縦列駐車は下手なまま変らないのだ。

私は学校という現場で10年以上、学生の成長を見てきた。スキーマが形成され、飛躍的に洗練されていく学生を何人も確認した。センスがいい、とか素晴らしい感性、と言うのは簡単だが、「どうしてセンスが磨かれたか」そのプロセスが重要だ。

Flashは、アニメーションツールとして見れば、トゥイーン機能しかない実にシンプルなツールである。やれることは限られている。だから、魅力的な作品というのは、最先端でテクニカルなものか、ベーシックで感性豊かなものが大半だ。最先端な作品は、驚きと期待感を与えてくれるが、古びてしまう運命にある。時代と共に生まれ消えていくのだ。感性で構築された作品は、オリジナルを残しつつ、その時代のテクノロジーにも乗っけることが容易である。

感性を磨くというのは、スキーマを形成するということだから、当人の活動も重要だが、環境の影響は想像以上に大きい。例えば、自分のまわりにFlashの達人が2、3人いるだけで、数百倍有利となる。そばにいなくても可能性はある。(影響力は小さくなるが)達人の日記サイトを毎日ながめるだけでも効果があるのだ。感性を磨くには、学習、経験、そして影響力の強い環境を考える。
感性が磨かれると、日々退屈しにくいのも特徴だ。結果的に良い循環が生まれてくる。

昨日「Macromedia、KDDIとFlash Liteで戦略的ライセンス契約を締結」というプレスリリースが公開された。これで、ドコモだけでなく、auの携帯電話でもFlashコンテンツが扱えるようになった。Flashに対応したCDMA 1X WIN 新機種は、来月中旬に発売される。バイブレータの動作指示や端末情報の取得 (音量、電池残量、電波状態、日時/曜日など) 、GPS機能との連携などが、可能となり今までにないFlashコンテンツが作成できるようになった。
ディズニーやバンダイネットワークス、ジェイ・アニメ・ドットコム、サイバード、集英社などのコンテンツは、次々とFlashに対応した。

感性を磨く(スキーマを形成する)学習に、携帯電話向けのFlashコンテンツを取り入れるのは効果がある。ガチガチの制約の中で考え、他人の作品を積極的に見てまわる良い機会になる。最新機能を使った”サンプル”は山のように出てくるから、ベーシックなかっこ良さが注目される絶好の見本市として捉えることもできるのだ。

7月 13, 2004 [05cc1]クリエーター[コラム] |

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